竹原市内を散策していると所々に「中国自然歩道」と書かれた道標や地図板を目にするだろう。だが、一体何処から何処まで続いているのだろうか?今回、竹原町内の何処からでも見える「東の山の上に見えるあれは一体何だろうか?」と、ここを訪れたくてルートを地図で調べ、何度もトライするも未だに到達できない「秘境」。ここは人里離れた小吹山トンネル手前の山頂辺りにある広大なソーラー発電パネル平原なのだが、またもや今回も道に迷ってしまい断念。その途中の小吹町で見つけたのが「中国自然歩道 内海~仁賀ルート案内図」である。(2021/08/29撮影)

 先ずこれがその広大なソーラー発電パネル平原。
竹小から小泉へ抜ける県道75号沿いの何処かなのだが、あまりに秘境過ぎて到達できていない。
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 迷いに迷って小吹の集落へ下る坂道に来てしまい断念。小吹橋からこれ以上進むと竹林に入り込んでしまうので県道75号へ戻ることにした。

 これが「中国自然歩道 内海~仁賀ルート案内図」(環境庁広島県による)である。ここは小吹山トンネル工事中だった頃の1998年に訪れたのが最後だったので、この看板が未だ残っていたのには感激であった。
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 地図の表記はいかにも昭和スタイル。全て手書きである。経年変化で殆どの文字が見辛くなってしまっており、地図に描かれた線が何を意味するのかも分からない状態。凡例すらも消えてしまい分からないし、そもそも「内海」とは何処なのだろうか?
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 1998年頃にこれを調べて自力で作製した図を旧HPに掲載していたので転載する。以下の地図に引いた赤ラインが中国自然歩道のルートである。苦労して調べた結果を野呂山辺りから黒滝山までを示したものだが、現在は「広島県の自然歩道」のサイトに「中国自然歩道【一周ルート】(8)内海・仁賀」ルートの地図(PNG形式)があり、容易に全ルートを知ることができる時代になっていた。

 これが1998年に作成したルート地図である。竹原の立体地図などWEBには未だ存在しない時代。6千円もした3D地図ソフトを購入して、フォトショップで矢印を引いたものである。ルートについては山岳会の手描き地図を基にしている。
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 以下は、今回ここを訪れた時の「中国自然歩道 内海~仁賀ルート案内図」の傍にある小吹橋と中国自然歩道の道標。そして県道75号へ抜け出るまでの写真である。
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 以下は、以前に訪れた時の「中国自然歩道 内海~仁賀ルート案内図」と小吹橋。デシカメが未だVGAサイズの時代、荒くて文字は読めないが、この20数年前の状態と現在を比べても殆ど変わっていないのには驚きであった。道標の朽ち具合ならば倒壊していてもおかしくないはずである。(1998/06/07撮影)
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 さて、飛行機内からも見えていた工場の跡地にできた広大なソーラー発電パネル平原だが、今回も荒れた山道を探索してみた結果、どうも残土廃棄場所がある私有地内のようであり、ここへの到達は不可能のようである。