台風一過の連休半ば、昨夕から昼過ぎまで家に籠って録りだめていた録画番組を早送りで観ていたが、窓から爽やかに流れ込んている秋風に誘われ、我慢しきれずに昼飯しを食べに車で出かけた。台風の余韻なのか時折強い風が吹くので朝日山もクッキリ澄んでいた。コンビニで弁当を買ってから独り朝日山の頂上に登って眼下の街と瀬戸内を撮りたかったが、こんな秋晴れの連休には何となく先客がたくさん居そうで断念。ならば海水浴シーズンが去って閑散とした的場を独占しようと訪れたみたところ、ナント!駐車場はこの有様。(2021/09/19撮影)

 前回訪れた8月末の日曜日の約2倍といった駐車の数。防潮堤前の全幅には停められるスペースはもう無かった。その大半は福山ナンバーと広島ナンバーなのだが、緊急事態宣言発令下では広島県内への流入が制限されている他県の北九州・愛媛・岡山や沖縄までおり、明らかに密(ひそ)かな真夏の避暑リゾート地と化していた。
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 この有様なら砂浜はテントやタープだらけに違いないと、仕方なくここから去ろうと考えたのだが、この人出状況ならばバンブーや長浜、大久野島へと渡る忠海港も大混雑に違いないだろう。とりあえず木陰に車を停めて的場の状況を確認してみるとしようか。
 防潮堤の切れ間から砂浜を覗いてみると、あのパッとしなかった真夏時期の人出よりも確実に多いテントやタープの数。人数的には200人以上であろうか。砂浜の入江にはジェットスキーも数艇浮かんでおり、ナント!海パン&Tシャツで泳いでいる人までいた。
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 唯一、東側の突堤の根元が閑散としており、風向きは阿波島側から西へと吹いていた。 
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 広大施設の取水パイプがある石段ならば誰一人居ないし、砂浜からのコロナ菌も飛んでこない風上である。日本橋向いのローソンで買った弁当とペットボトル茶を飲みながら、心地良い秋風に吹かれて小一時間、遥か彼方まで見通せる瀬戸内海の島々の眺めが満喫できた。
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 その後も的場へ訪れてくる車が多数、この場を立ち去る際にも狭い路地にて数台と鉢合わせした。もう車を停める場所も無く、公園内の遊戯設備や木陰・トイレ脇ベンチにも家族連れがテーブル持参で食事をしていた。
 そして的場から国道185号線を西方面へ・・・案の定、バンブーは第1駐車場が満車、第2駐車場は半分埋まっており、公園内は花見時期よりも家族連れが多い感じであった。更にホクストン向いの長浜にはジェットスキーを楽しむ集団とタープ、忠海港ではアヲハタ裏側の第2駐車場までも満車で他県ナンバーも多数、一時期の「うさぎ島」ブームと同レベルの人出となっていた。

 9月12日までだった緊急事態宣言が延長され、マスクもしてないテレビ番組キャスターや御意見番的芸人などからも「連休は外へ出ないように」と言われれば「誰しも、外へ出たくて出たくて我慢できなくなる」に違いなかろう。ならば「普段の半分も外出を我慢したのだから、3密を避けて近場の野外ならば・・」と、季節外れの的場が浮かんでの「ささやかな連休計画」を立てたのだろうが、考えることは皆同じ・・・。さて明日は「おうち時間」にて「たこ焼き(正確には角切ベーコン焼き)」を家族で作ることにした。