【追記:2021/10/13】
 宿根在住の知人から得られた情報では、名称は巨岩と球状の石込みで「仏石(ほとけいし)」とのことだ。いつ頃からここに有るかは依然として不明だが、一度だけ球状の石が無くなったことがあり、後ちに巨岩下辺りに埋まっていたのが見つかって元に戻されたとの伝説がある。なお、「仏」が付くことから道祖神ではなく地蔵菩薩(お地蔵様)として地域信仰されているのではと推測できる。


 国道185号線からの朝日山登山道麓に20数年前から気になっている奇岩がある。この奇岩は天池へと流れ出ている西ノ川沿いにあり、巨岩の上にサッカーボールサイズの球状の石が載った、いや、載せられたのかもしれないが、登山道からは非常に目立っている存在なのである。
 今回、久しぶりに朝日山山頂を訪れた際に、車を一時停止して奇岩を撮ってみたのだが、周囲には祠や解説パネル等は見当たらず、これが自然の物なのか人工なのかが依然不明のままなのである。(2021/10/05撮影)

 立ち寄ったのは朝日山山頂からの帰路であるが、赤いカラーコーンの先に見えている。
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 土台?になっている巨岩は西ノ川が豪雨や鉄砲水で荒れた際に、上流から転がり落ちてきた物なのか、元々この場所に埋まっていた物なのか、高さ1m幅✕幅1m✕奥行2m程度のサイズである。球状の石は巨岩が侵食して残ったようには見えないので、人の手によって載せられたとしか思えない。
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 以下は18年前に撮った写真であるが、この頃の奇岩の周囲は田圃だったようだ。(2003/12末撮影)
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 この奇岩について大井や宿根に古くから住まわれている知人に訊いてみたが、いつ頃からこの奇岩がここにあるのか、何か謂れがあるのかは分からないとの事であった。