今週、竹原書院図書館で借りた小冊子の内、一番古い発行のものが昭和27年の『觀光の竹原』である。修学旅行に作った「旅行のしおり」のような16ページ程度のものだが、その中身は古い写真が全ページに解説付きで掲載されており、竹原の観光的な歴史を知る上では貴重な資料のひとつといえよう。(2021/11/09借り)

 最終ページに「不許複製」と書かれているので表紙のみを紹介するが、表紙は西方寺普明閣。裏表紙は内港(三井金属側)が描かれている。
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 本書は、竹原書院図書館司書の松浦魁造氏による編集で、写真撮影者は中村正務氏、発行人が広島県竹原町観光協会長の松阪昭二氏によるものであり、印刷所が芸南新聞社、発行所が広島縣賀茂郡竹原町役場である。
 最初のページには右書きの「史都竹原の全景」写真(普明閣舞台からか?)が載せられており、「頼山陽の郷土」、「小早川隆景の発祥地」の歴史的にも史都にふさわしい土地。瀬戸内に臨んで景観秀絶な土地、産業的には芳醇無比な酒造、優良な醤油、甘味なる葡萄、交通的には呉線の枢要地として急行上下が停車するところ・・・として竹原を紹介している。

続いて竹原の観光場所が以下の順に写真が解説付きで掲載されている。
  • 史蹟 礒の宮/忠孝碑
  • 長生寺/庚甲堂
  • 名勝 普明閣/安芸の小京都(普明閣舞台からの眺望)
  • 西方寺/道工彦文の墓
  • 史蹟 賴氏一門発祥の旧宅/竹原 賴 山陽/春風館
  • 町立図書館 竹原書院/賴山陽の詩碑
  • 照蓮寺/賴亨翁夫妻の墓
  • 芸南開聞岳 的場 高山の大観 内海第一展望/瀬戸内海観光の焦点 阿波島(竹原沖)
  • 鎮海山城/鎮海山古城跡/竹原葡萄
  • 和賀神社(小早川神社)/塩田
 これらの中で一番興味深いのは、リゾート化が頓挫した高崎沖の阿波島が「瀬戸内海観光の焦点 阿波島」として掲載されていたことである。そして発行年から69年後の和賀神社・・・。