本日は「清酒 竹鶴 純米吟醸 酒粕」(竹鶴酒造)と「誠鏡 酒粕(中尾醸造)」(道の駅売店/前川酒店)に続き、製造元の酒蔵交流館にて「純米 酒粕(500g)」を購入した。結果的に1月中旬から末までの短期間で「地酒酒粕の甘酒飲み比べ」となったが、殆ど日本酒を飲まない私でも、各醸造場の酒粕がそれぞれ異なる個性を持っていることが感じられた。
 今回は全ての酒粕について同量の酒粕と砂糖を混ぜて電子レンジで沸騰させたものを飲んだが、竹鶴の酒粕はアルコール感が高く味も辛めで清酒を少し注いで飲んでいる感じがした。龍勢の酒粕はアルコール感も味も極まろやかで飲みやすく、誠鏡の酒粕は酔いそうなアルコール感だが味は喉を抜けた後に清涼感があった。どれが一番好みかと問われれば竹鶴の甘酒、寒い夜に飲んでいたが強烈な辛口パンチが効いて一杯で心身が温まったからである。誠鏡は二杯目が欲しくなる程良い風味で、龍勢はお子様でも飲めそうな優しい甘酒になった。

 しばらくの間、楠通りを通っていなかったので確認するのを忘れていたが、竹鶴酒造にも杉玉が吊るされていた。先週火曜日に訪れた前川酒店の店主から「先程、龍勢の新酒が届いたんよ!」と聞いた時点で、初しぼりが始まって杉玉も吊るされていることに気が付くべきであった。(2022/01/30撮影)
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映画「吟ずる者たち」に登場した「藤井酒造」。
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畷通りから酒蔵交流館へ向かう。観光客数は「まん延防止」で減ったが未だ閑散という程にはあらず。入口には「新酒の酒粕あります」の貼り紙があった。 
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酒蔵交流館の中に入ると観光客が2,3人いた。酒粕を探すと丸テーブルの盆に5,6袋置かれており、種類は葉書サイズに切られた500グラム入りのみ。最初は酒粕1袋だけを買い物かごに入れたが、2日持たない気がして2袋を購入してレジへ。しばらく回っているうちに客が徐々に増え始め倍増、屋外にも2名が中を覗いていた。気のせいかもしれないが、私の「仙台四郎」的な客寄せ効果は健在のようだ。

酒粕の袋に貼られたラベルには「龍勢」や「宝寿」が書かれていなかったので、レジで店主にどちらなのか訊いてみところ、暫く考えられて「今だったら龍勢ですね」とのこと。甘酒にすることを話すと「裂いてからトースターで焼いても美味しいですよ!」。「よく石油ストーブで焼いて砂糖をつけて食べてました。」と応えると意気投合。
確かに500グラム版なのに「角切り」なので、これなら焼いてみても良さそうだ。
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本日のブログ記事を書きながら、いつものレシピで造った酒粕とオーブントースターで少々焦げて膨らむまで焼いたものを1枚、砂糖を振りかけた小皿に載せた。
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 龍勢の甘酒についての感想は前述の通りだが、試しに焼いてみた酒粕もマイルドだった。昭和の頃に石油ストーブに載せて炙っていた酒粕は、粗目の麻布か木綿布でしぼった生地の跡がクッキリで、厚みが薄くてボソボソとちぎれる感じだったが、トースターで焼いた龍勢の酒粕は分厚いピザ生地のような感じであった。
 2019年に道の駅で買った「酒粕(宝寿・龍勢) 」は、竹鶴と誠鏡の500グラム袋と同様の「切れ端」を潰したような袋詰めであったが、今年の龍勢は「角切り」(大小混在)だったので「甘酒」と「トースター炙り」で2袋が楽しめそうだ。