ここ最近、呉線線路沿いの道路を走っていると、これまで見かけた覚えの無い?コスモスや菊のような黄色い花が咲き乱れている光景を目にする。去年は3~4月に一斉に菜の花が線路沿いに咲いているのを見かけたと思うのだが、考えてみれば今年は見たような見なかったような・・・曖昧の記憶のまま、菜の花とは明らかに濃さが異なるコスモスのような大輪の花であることに気が付く。
 誰に訊いても「あれは菜の花じゃないねぇ・・・」とのことで、運転中には車窓からチラリとしか線路沿いを見られないので、傍に車が停められる場所に咲いている「謎の花」を探して至近で観察してみることにした。(2022/05/21撮影)
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 先ずは東野町の賀茂川沿いにある旧道。反対側の国道から鮮やかな黄色い「謎の花」が咲いているのが見えたので立ち寄ってみた。
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 もう1ヶ所も東野町だが、国道432号の大福地橋西詰から少し下った場所。将来、バイパス道がつながる辺りの草むらの中に「謎の花」が群生していた。
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 どう見ても雑草には見えない。コスモスのようでもあり、菊のようでもあるのだが、その儚さや上品さは微塵も感じられない「野生臭」が漂う。
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 さて、この「謎の花」の正体は何だろうか。

 自宅に帰ってyahoo検索にて「線路沿い 黄色い花」で調べてみるとすぐにその正体が分かった。その名は「オオキンケイギク(大金鶏菊)」であった。
 ヤバイことにこの植物は「特定外来生物」に指定されていた。特定外来生物とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体・農林水産業へ被害を及ぼすもの、または及ぼすおそれのあるものの中から環境省が指定したもの。
 引き抜いたり除草剤を撒いたりした程度では駆除ができない強繁殖力のようで、何れは"植物"の在来種が全てこの"植物"の外来種に置き換わってしまうことになりそうである。呉線沿いの菜の花を見た記憶が曖昧なのは、既にこの特定外来種である「オオキンケイギク(大金鶏菊)」に地面の養分を奪われていたからであろうか。
 間違っても「キレイな菊」が生えていると自宅に持ち帰って庭に植えたり、花瓶に挿したままで種が飛び散るまでどこかに放置してはならない。気が付けば自宅を含めた周辺、いや竹原市内、いや広島県内・・・日本の在来植物が絶滅してしまう。