忠海町東町の灯台から忠海港~大久野島を航行する船舶の動画を撮りに訪れたのだが、灯台がある突堤をタッチの差で釣り人客に取られてしまった。仕方なく防潮堤から海岸沿いへ下りて岩場の日影からの撮影に変更。
 ふと、東側を見ると距離はかなりあるが呉線の絶景スポットである「二窓カーブ」(勝手に命名)が見えたので、JR西日本アプリで列車運行位置を確認すると「観光列車etSETOra」が須波~安芸幸崎の区間にいることが分った。
 ならば、船舶を撮る前に「二窓カーブ」に現れる「etSETOra」を撮ることに予定を変更。暫くすると走行位置が安芸幸崎から忠海の区間へと変った。いつ現れるかと何度も何度も位置を確認するも区間中間に止まったまま。ネットのアクシデントで位置情報が更新されなくなったのではと不安になっていたら、突然、位置が忠海駅の手前へと変った。どうやら海沿い区間で長時間停まっていたか徐行運転していたようで、間も無く「二窓カーブ」にやって来そうだ。
 岩場て待つこと約15分、「二窓カーブ」に「etSETOra」の運転台が見え始めた・・・・が、これまでここでは見たことがない徐行運転。そして気が付いたのが、車窓の真下に海が見えるこの絶景区間、観光乗客へのサービスとして絶景スポット区間で一時停止や徐行運転をしていたに違いないと推測。(2022/06/26撮影)
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 以下は道の駅で入手した「etSETOraで行く瀬戸内列車旅」のパンフレットだが、絶景スポットでの停車や徐行のサービスがあることは書かれてはいなかった。
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 ならばネットでと調べてるとJR西日本の「ニュースリリース 2021/12/24版」(PDF形式)に以下の内容が書かれていた。(以下、抜粋して転記)
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「えっと」せとうちの魅力に溢れた観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の運転計画のお知らせについて

 昨年 10 月にデビューした観光列車「etSETOra(エトセトラ)」は、多くのお客様からのご要望にお応えし、10 月 2 日より復路の運行ルートを呉線に変更し、これまで以上に車内で「えっと(多くの)」せとうちの魅力を感じることができる観光列車として、多くのお客様に大変ご好評をいただいております。
 往路では、美しい瀬戸内海の多島美を眺めながらお楽しみいただける絶品スイーツをご用意し、復路では、列車にゆられながら上質なバー空間で、沿線のお酒やおつまみ、またお酒にもあうスイーツをお愉しみいただけます。さらに、往復ともビュースポットでは速度低下や一時停車等、美しい車窓をお楽しみいただくための演出もご用意しております!ぜひこの列車に乗って、えっと(多くの)せとうちの魅力を感じてみませんか
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 これを読んで「etoSETOra」の「eto」が「えっと(いっぱい、もっともっと・・)」であったことを初めて知る。

 このビュースポットとは、以下の地図で示した赤色線区間(安芸幸崎と忠海の中間辺り)と思われる。どうりでいくら待っても普通列車のようには現れなかったハズである。
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 地図で示した撮影場所から撮った動画を yoitubeへアップしておいた。観光列車の通過のあとに普通列車が行き来するので、その速度の違いを比べてみて欲しい。
  •  02:03・・・観光列車「etSETOra」が徐行運転で現れる。
  •  04:08・・・普通列車「red wing」が安芸幸崎方面へ通常速度で走行。
  •  09:23・・・普通列車「red wing」が通常速度で現れる。
安芸の小京都 竹原 - 047. 呉線二窓カーブを徐行する観光列車etSETOra(2022.06.26)


 考えてみれば、この「etSETOra」には未だ乗っていない。2020年の運行開始時に竹原駅で「お出迎え式」に参加しただけである。既に旧観光列車「瀬戸内マリンビュー」に何度も乗っているし、乗りたくなれば時期に関わらずいつでも乗れるだろうし、コロナ禍対応をしなくてよくなったら観光客として「二窓カーブ」から海を眺めてみたい。老後資金に余裕があれば豪華寝台列車「瑞風」を予約してみたかったが、竹原が終の棲家となった今、瀬戸内沿いの観光気分を味わうならば「etSETOra」で十分。竹原に生まれていながら、まだ訪れたことが無い大崎上島や下島をフェリーに乗って観光客として自動車で訪れて泊まってみたい。