「日の丸写真館」がある新町のアーケード通り。その向いにもアーケードがあり、そこには思い出深い「山陽書房」があったので、これまで撮った写真は「山陽書房」跡の看板や閉じたままのシャッターばかりだった。今回、「住吉まつり」の軽トラ神輿巡行を探しに新町まで訪れた際、ふと目に留まったのが「キヨーレオピン」と書かれた店舗跡。(2022/07/24撮影)

 これまで「見えていても見えなかった」このレトロな看板、ここは何の店舗だったのだろうか?
#01

 その店舗跡には「ぱれっと」跡と「市川印舗」に挟まれた建物の壁には取り外された看板跡がある。昭和56年から平成13年までの古い市街地図には「やまだ薬局」となっており、令和2年では空欄になっていた。アーケード下の看板を拡大してみるとアサガオの葉の隙間から見えるのは「やまだ薬局」と読めなくもない。帰郷してからもこのアーケード下を通った際に全ての看板を撮った記憶があるのだが、「キヨーレオピン」同様に気に留めていなかったようだ。
#02

 「キヨーレオピン」が何かの薬であることは知っていたが、何に効くのかまでは知らず。調べてみると疲労改善・滋養強壮の効果がある第3類医薬品であることが分った。だが、薬局名そのものを掲げずに滋養強壮剤の薬品名の看板がある店舗は珍しいと思う。昭和時代はこれが普通だったのだろうか。

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 これまで気に留めていなかった新町の「やまだ薬局」。その為、「蔵出し写真」を探しても被写体として撮った写真は皆無であった。殆どが「山陽書房」跡の看板が遺されているかの確認で撮ったものであり、「やまだ薬局」が写り込んでいた写真を以下に紹介する。

 先ずは最古の写真。アーケード下に吊るされた「やまだ薬局」の看板が確認できた。(1997/04/28撮影)
19970428a

 次は「くすり」と書かれた看板がある。(2004/05/05撮影)
20040505a

 創建ホーム(旧福屋)の交差点空き地に掛けてあった地図。赤矢印で示した場所に「やまだ薬局」と書かれている。この地図は「イズミ」や「山陽書房」が有るので、かなり古そうである。(2004/05/05撮影)
20040505b

 それから6年後の写真には外灯に「やまだ薬局」の看板が取り付けられていた。「キヨーレオピン」の文字と色パネルが見える。(2010/05/01撮影)
20100501a

 新町の「やまだ薬局」は、手持ちの市街地図では令和2年版では空欄になっていた。どこか別の場所へ移転されたのだろうか?ネット検索してみると「株式会社やまだ薬局」が法人リストに見つかったが、新町に在ったこの「キヨーレオピン」の「やまだ薬局」が「株式会社やまだ薬局」となったのかは未確認てある。
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※2022/07/29追加

 新町の「やまだ薬局」と上新開の在った「ファミリー薬局(くすりのファミリー)」は姉妹店的な店舗で「ファミリー薬局」は後ちに現在の「ラシェーナ」となった。完全には探し切れていないが営業当時の「ファミリー薬局」の写真を紹介する。

 営業当時は「セブンイレブン」の敷地内にあった。左の建物が「ファミリー薬局」でその向こうに見えているのが「セブンイレブン」である。(1997/08/xx撮影)

1997xxxxa

 国道432の上新開走行中に撮った「くすりのファミリー薬局」。(1997/08/xx撮影)
1997xxxxb

 照蓮寺から上新開(メガネの三城跡)まで貫く新道の建設計画に伴い、「ファミリー薬局」と「セブンイレブン」の駐車場半分が竹中の朝日橋への直線道路となる。「ファミリー薬局」南沿いに在った竹中までの旧道は消滅。(2015/12/30撮影)
20151230a

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