帰郷後から家内が友人と定期的に訪れていた町並み保存地区に古くからある「そば處かんの」が、暫く休業されることを聞いたのは昨年の秋であった。家内は営業の再開を待ちわびていたのだが、本日に見掛けた店頭の貼り紙で「暖簾を降ろされる」ことを知った。(2023/01/18,22撮影)

 先週までは「当面の間休業」であったのだが・・・。
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 残念なことに「店じまい」をされる「お知らせ」に貼り替えられていた。
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 私は蕎麦アレルギーで蕎麦が食べられないので「そば處かんの」は和風味溢れる外観しか観られなかったのだが、別な形で店主のお世話になっている。それがこの店主が出版された『たけはらの神仏を訪ねて』(撮影・編集:神野勝/発行日:2009年4月15日/印刷:山脇印刷株式会社)である。
 本著書を最初に知ったのは新町にある「カフェ&ギャラリーひのまる」の本棚であった。自費出版のため販売されていないとのことで、帰省の度にここを訪れて見入っていたが、帰郷後に竹原書院図書館で借りられることが分かり、その後、家内の友人が著者と知り合いで本書を所持しており、無期限で借用しながら竹原を散策する情報源に活用していた。
 そして昨年の6月、宿根に住まわれている私の知人から『たけはらの神仏を訪ねて』と『芸州竹原 旧下野村大井郷史』を譲り受けたことで完全な所有物にすることができた経緯がある。
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 本書冒頭の「出版にあたって(神野勝氏)」の一部をまとめてみると、神野さんが竹原市内に祀られている神社仏閣等の現在地の確認と実物を撮影する決意をされたきっかけは、『竹原聞きある記』を読まれて「竹原に長年住んでいながら"知らない・解らない"ことの多さに痛感」であり、本書を出版されたのが2009年4月15日、蕎麦屋を始めて13年経った時点であった。
 大よそ700頁もある本書だが、各ページに対して1神仏の名称・写真と所在地や由来・歴史などが掲載されており、これらの調査と撮影及び出版作業を2009年から4ヶ月の短期間で完遂されたことは驚愕である。
 
最後に「蔵出し写真」と帰郷後に撮った「そば處かんの」の写真を掲載する。

・最初に撮ったのは「年越そば」で開いていた1997年元旦。(1997/01/01撮影)
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・1998年GW帰省時の「竹まつり」にて。(1998/05/03撮影)
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・2000年の「竹まつり」。(2000/05/03撮影)
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・2001年の「竹まつり」。(2001/05/03撮影)
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・2003年の「竹まつり」。(2003/05/03撮影)
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・2004年の「竹まつり」は「遊山」になっていた。(2004/05/03撮影)
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・2010年の年末も「遊山」だった。(2010/12/31撮影)
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・2011年秋は「かんの」に戻っていた。(2011/10/24撮影)
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・そして最新が2022年の「憧憬の路」。(2022/10/31撮影)
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-以上-