先日の「猫の日」に因んだ「招き猫」の上生菓子に続いて、本日は「ひな祭り」に因んだ上生菓子が有れば買って帰って欲しいと言うので、仕事帰りに毛木にある「いちかわ菓子舗(本店)」を訪れてみた。何度もショーケースを眺めてみたが、それらしき上生菓子は見当たらず。店員に尋ねてみると和菓子系では和三盆の雛飾り落雁(らくがん)のみとのこと。
 ならば・・・と今の時季として選んだのが「鴬」と「黄梅」の練り切りを2個ずつ。その際に「黄梅」と書かれた漢字をどう読んて良いのか悩んだ。「こうばい」?それとも「おうばい」なのだろうか?と目を凝らせば「ろうばい」とルビが振られているように見えたので「ろうばい、ふたつ」と注文。
 2月中旬に至る所で目していた薄くて黄色い花弁の梅の花を知人は「ろうばい」と呼んでいたのだが、私はその漢字表記を「蝋梅」か「老梅」だろうと思い込んでいた。そこで「黄梅」を少し調べてみると読みは「こうばい」のようで「ろうばい」は「蝋梅」と書き、両者は似て非なる花木であることが分かった。どうやらルビを脳内変換で「ろうばい」と読んでしまったらしく恥ずかしい。いつものように「これとこれ・・」で注文すればよかった。

 前置きが長くなったが、和菓子ではなく洋菓子を探してみると桃色と緑色のロールケーキを見付けた。パックには「ひな巡りロール」のシールが貼られていたので「ひな祭り」に因んでいることから一緒に購入。(2023/03/03購入)

 これがその「ひな巡りロール」。現在、町並み保存地区とその周辺で開催されている「たけはら雛巡り」に因んだ季節もののロールケーキである。
#01

 ラベルをよく見れば「ひな巡りロール」の右に「たけはらのう」。いや「」ではなく「」だとすると「竹原農米」?だが「農米」なる漢字は見たことが無い。「竹原のう米」ならば・・・もしかして「竹原の旨い」!竹原の米粉が使われているのでこれに間違いないだろう。
#02

 この桃色のは何ロール?苺ロールならば中に苺が入っているだろうし、桃ロールか桜ロールなのだろうか?
#03

 これは抹茶ロール。
#04

 食べてみるとモッチリとした生地の抹茶ロールであった。
#05

 米粉のロールを食べていて思い出したのが遠い昔の1960年代の記憶からよみがえった「ロバのパン屋」。「ロバのおじさんチンカラリン・・・」と調子外れのテープを流しながらロバではなく馬に曳かれた陳列馬車が家の前を何度も通り過ぎる光景。今話題沸騰?の「コオロギパン」ではないが、ずっと「蒸しパン」を「虫パン」だと言われ続けて欲しくはなかった。それが間違いだと母親が初めて買ってくれ恐る恐る食べた「蒸しパン」の食感のような気がした。だが、フルコーラスの歌詞のどこにも「蒸しパン」は出てこない。どうして「虫パン」が売られていると周りから言われていたのだろうか。