安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

2020年06月

 帰郷後、忠海駅前のメイン道路が激変していたこと知る。
 竹原から忠海へのアクセスは素直に国道185号線を三原方面へ伝うか、「道の駅たけはら」の横にできた県道75号線「竹原三原線」(地蔵町~トンネル~小泉)~県道59号線「東広島本郷忠海線」(小泉~黒滝山登山道入口~忠海)の2通りなのだが、黒滝山登山道~忠海メイン道路間が幅員減少と直角交差点があるため大型車の通行は困難だった。
 この2つの経路を実際に走行比較してみたのだが、185号線は交差点と信号が多数で大乗付近は制限速度40km/hがあり、忠海駅から「道の駅たけはら」まで所要時間約15分。59号+75号線は信号2ヶ所、交差点1ヶ所なのだが起伏とカーブだらけで所要時間約15分だった。前車の速度や込み具合による誤差もあるが、私の場合は所要時間の感じ方は後者のほうが長く感じられた。特に忠海から小泉までが無駄に北上するのでかなり長く感じた。私としては前者の185号線を通るほうが海岸沿いなので好きである。忘れていたがトンネル前からバンブージョイハイランドを抜けて185号へ出るパスもある。
 その県道59号線「東広島本郷忠海線」の忠海駅から左折せずに直進して黒滝山登山道入口へつながるハイパスが出来ていたのである。便利になったものの交通量が増え、左折していた場所付近にあった昭和レトロの雰囲気漂う時計店などが消失していたのは少し残念ではある。
#01
#02
#01-02:59号線の忠海バイパス(2020/06/09撮影)

 ではパイパスができる前の旧県道の様子はどうなつているのだろうか。今まで通りに左折してみるとそのまま幅員で普通車がすれ違えない場所もあり。
#03
#04
#03-04:旧県道の様子(2020/06/09撮影)

 バイパス側は交通量が多いが、曲がり角にて5分程度いたがこちら側はゼロ。すっかり閑散としていた。
 この辺りに胴丸(トラハゼ)料理が食べられる食堂が有ったハズだが・・・と見回していたら目の前に「味処日之出」が見つかった。営業時間外だったのかコロナ対策中だったのか店は閉まっていたのだが、次回訪れるときはここで胴丸の唐揚を食べるみとにしよう。
#05
#05:味処日之出の様子(2020/06/09撮影)
 
 このカーブで停まったのはコーラの自販機がここに有ったからだが、コイン160円を投入してボタンを押したところ何も出ない。返却口を見ると160円そのまま出ていたので再トライ。すると初めの10円を入れたところで返却口へ戻ってくるではないか。冷えていないはずはないし、釣銭切れランプも点いいないのだが・・・。この後、黒滝山頂上まで登ろうとしたがケチが入ったので入口からATOMまで抜けて帰ることにした。
#06
#06:黒滝山登山道まで1.8km(2020/06/09撮影)
#07
#08
#07-08:黒滝山登山道途中からの眺め(2020/06/09撮影)

 いよいよ明日から雨か・・・。火曜日は仕事が休みなので長らく訪れていなかった忠海エリアまで晴天ドライブ。床浦~新道路~黒滝山周辺道路~二窓~忠海港~床浦住宅と回ってみたが、これは撮らないと!!という被写体には遇えなかったので竹原町へ戻った。今日のランチは竹原駅西側の「味いろいろ ますや」で「ドーマル重」を食べたかったので13時前に暖簾をくぐった。
#01
#02
#01-02:味いろいろ ますや(2020/06/09撮影)

 「ますや」を訪れたのはこれが2度目。前回は実家のリフォーム施工を依頼している升谷商店さんと一緒だった。カミさんは魚料理(刺身)が苦手なので今回は自分ひとりでのランチとなった。席はカウンターにしたかったが、コロナ対策のためか6人掛け可能な奥の個室を案内された。窓からは人のいない公園、壁には衣笠祥雄の色紙など。カウンター席で色々と話を聞きたかったのだが、店主は厨房なので話す相手はいない。次回は幼馴染の友人と来ることにしよう。
#03
#03:個室から(2020/06/09撮影)

これがお品書きである。前回は日替定食だった。どうやら「ドーマル重」が最上級のようだ。「たこ天重」も捨てがたいが、本日は「ドーマル重」を食べに来たのだ。価格は日替定食の倍なのだが、初めてドーマルが食べられるので嬉しくて仕方ない。早速、刺身付きでドーマル重を注文した。
#04
#05
#04-05:お品書き(2020/06/09撮影)

厨房から聞こえる音を聞きながら待つこと十数分、お盆の中で小鉢や小皿がひしめきあう豪華な「ドーマル重」がテーブルに載せられた。
#06
#06:ドーマル重(2020/06/09撮影)

では「いただきます!!」・・・季節の野菜の炊き合わせ、香の物、刺身、汁椀、ドーマル骨唐揚げとドーマル重の中からまずは刺身のタコから。久しぶりのタコが柔らかくて旨い!季節野菜には小吹の筍も入っている。そして初めての「ドーマル骨唐揚」が口の中でカリカリと香ばしく崩れる。尻尾の先から顎の骨までカラリと揚がっている。思わず天井を眺めながら「うまいでがんす~っ」と叫んでしまった。これを熱燗を啜りながら食べたらどんなに旨いのだろう。
#08
#08:ドーマル骨唐揚(2020/06/09撮影)

そしてこれが主料理の「ドーマル重」だ。ドーマルの白身を天婦羅が数本、桜か何かの葉の天婦羅と一緒だ。一口掻き込むとふわふわの白身が穴子天の数倍旨いのだ。またまた天井を眺めながら「うまいでがんす~っ」と小声で叫んでしまった。
#07
#07:ドーマル重(2020/06/09撮影)

食べていた時間は15分程度だったが、ランチ時間帯を過ぎてどうやら貸し切り状態だったようだ。「ごちそうさまでした!!」、厨房では店主が夕方の準備中の音がしている。「おいしかったぁ~また来ます!」「ありがとうございました。」
#09
#09:ごちそうさま(2020/06/09撮影)

次回は「たこ天重」にしよう。

 かつて「Drew」だった店舗が今年の2月に「ORGANIC TABLE BOTANICA(オーガニック・テーブル ボタニカ)」としてオープンした。いつか訪れたかった「Drew」は帰省時では開いているのか閉まっているのか分からない状態が続いていたので行かず仕舞いだった。よって内装が変わったか否かは分からないのだが、店舗概観は店名が変わっただけのように思える。その「ボタニカ」へランチを食べに訪れたのでレポートする。
 昔、給食のパン屋だったと記憶している家屋の先にある駐車場は「喫茶プリンス」用がニッポニア・ホテルとボタニカ用となっていた。入口のランプには「OPEN」が掛けてあり、玄関ドアが開いている。オープンデッキには既に客がふたり食事中。そのデッキ横にあるイーゼルに載せられたメニューを見ていると店内から「いらっしゃいませ」の声。予約はしていなかったがどうやら空席が有りそうなので食事をすることに決定。
#01
#02
#01-02:ORGANIC TABLE BOTANICA(2020/06/07撮影)

 店内は吹き抜けと厨房上が2階席となっている。ここもコロナ対策で対面席が廃止されていたが、案内された2名横並び席では落ち着かないので対角線に座れるよう席を用意してもらった。店内撮影や2階へ上がるのはOKだったので料理がくるまでの間、展示物を見たりパンフなどを収集したり・・・。なぜか「ホクストン」の小パンフが有ったのだが、もしかしたら旧店舗「Drew」の関係店かもしれない。
#03
#04
#05
#06
#03-06:店内の様子(2020/06/07撮影)

 注文は「一汁三菜の選べるランチ(1200円)」とドリンク&デザート(+800円)。他にカレーやサカドイッチも有ったが、やはりメイン料理を一度は経験しないとね・・なのだが実は私の目的は別であった。座らなかった2階席へ上がる許可を頂いたのは「アレ」が眺められるからであり、さっそく「アレ」を確認するために2階へと直行した。
#07
#08
#09
#10
#07-10:2階席の様子(2020/06/07撮影)

 ここへ座っても良いと言われたのだが、コロナ対策で間引かれた椅子がずらりと並べられていたし、上まで料理を運んでもらうのも気の毒だったので1階席のままとした。ではここを訪れた真の目的が「コレ」である。
#11
#12
#13
#11-13:2階席からの眺め(2020/06/07撮影)

 そう。私がかつて「Drew」を訪れたかった目的はここから「普明閣」が眺められる設計だったからで、「ボタニカ」へと代わっても普明閣の舞台からこの窓が見えていたことで訪れたのである。普明閣の眺めが少し遠すぎたこともあり、涙が出るほどの感動ではなかったが、この席からライトアップされた普明閣を眺めながらディナーとか体験してみたい。昭和時代まで我が家は窓から遥かかなたの普明閣が眺められたが、建物が増えて現在は不可。だが未だ朝日山が眺められはする。

メニューを撮るのを忘れたのでリーフレットを撮ったのがこれ。店の紹介、店主の紹介とメニュー概要が書かれていた。
#14
#15
#14-15:「ボタニカ」のリーフレット(2020/06/07撮影)

そしてこれが注文したランチである。オーガニックということで私はライスを玄米とした。
#16
#17
#18
#16-18:「一汁三菜」とアイスコーヒー&抹茶アイス(2020/06/07撮影)

写真を撮っている間に、先に訪れていたオープンデッキの客が帰った後、新たな予約客が座っていた。向かいに見える緑色のテントには「喫茶プリンス」の文字。その下のドアには「閉店中」と書かれた貼り紙があった。「閉店しました」が「閉店」に替わったということは、もしかして「再開」される可能性ありなのだろうか。
#19
#19:向かいの「喫茶プリンス」(2020/06/07撮影)

 今日、墓参りと昼食後、久しぶりに街並み保存地区内を散策してみたのだが、車を停めた道の駅Pはほぼ満車であり、街並み保存地区への観光客も徐々に増えてきてそうだ。私が産まれたのは掛町で生活圏が保存地区だったが、昭和から徐々に朽ちながら残る建物、敢えて古さを演出して改築された建物、保存地区内には溶け込まない改築をした民家、徒歩で1件1件確かめながら変わり様を確かめていた。もう地元民となったのに観光客の気分が抜けていない。
 昭和からそのままの安田商店に差し掛かると電柱に「見慣れた竹原の写真」の電柱広告(巻看板)を見つけた。厳密にはこの電柱位置は「町並み保存地区」圏外だが、この少し先の圏内には電柱が撤去されているようで、敢えてここに巻かれたのだろう。この手のものは「××医院」とか「〇〇病院」などの広告看板が通常なのだが、これは竹原市によるものなので珍しいものといえる。
 これに書かれている断り書きの文言、「竹まつり」の通行止標識に似たような掲示物を読んだことがあるが、この媚びないスタンスが他の観光地と異なる「竹原らしさ」なのである。

#01
#02
#01-02:電柱の巻看板(2020/06/07撮影)

 これを撮った時は気が付かなかったが、背面側はどうなっているのだろうか。こちら面と同一なのか「・・・ご配慮いただき、ありがとうございました。またの御越し・・」だったのか。微かに見える街並み写真が別物なので違う文言の可能性大ではある。(次回散策に確認としよう)
 ちなみに「本町一丁目」の右上に見慣れない「承認証アドプレックス093588」のシールが貼られており、これは中国電力系の電柱広告も手掛けている会社である。この承認証がない広告は「野良看板」ということになるのだが、町内から電柱が徐々に撤去されているので承認有無にかかわらず街中の電柱広告も撮り残しておきたくなった。
 久しぶりに道の駅2Fへも訪れてみたのだが、いつも見入っていた昭和時代の懐かしい竹原が肖像込みで撮られた写真集パネルが無くなっていたのだが、このような人物が写る写真は「特別な許可を得ています」と躊躇なく書ける権限が無い一般人では到底撮ることができない時代となってしまった。

 広島に自粛要請が出るかなり前だったが、地元のテレビ局でやっていた「ひな壇団」の再放送に竹原が登場した。仁賀のハチ蜜やスペースアンソロジーのあとに竹原のイタリア食堂「トラットリア エム」かが紹介された。イタリア料理のパスタものは大好きなのでさっそくランチを食べに訪れてみたのであった。

場所はお好み焼き「将軍」の向かい辺りである。開店時間を近くで待っていたら常連客らしき人がまず来店、予約なしだったが2番目に入ることができた。その後も2,3グループが続けて来店。平日だったがソーシャル・ディスタンス仕様の席に座ることができた。
#01
#02
#03

#01-03:Trattoria M(2020/04/14撮影)

 イタリアンレストランを訪れるのは久しぶりだったので、ランチの注文は奮発して2400円のコースにした。
#04
#04:店頭のランチメニュー(2020/04/14撮影)

コースの始めは季節野菜のサラダ。
#05
続いて前菜3種の盛り合わせ
#06
そしてメインディシュのパスタ(私は峠下牛を注文)
#07
#08
そして最後にデサートとコーヒー
#09


この直後からテイクアウト・オンリーとなっていたのでギリギリセーフだったようだ。
ごらんの通り、来客は7人ぐらい居たが中テーブルは隙間開けとして非使用だった。
#10
#11

日曜日が定休日なので、再開していたら仕事が休みの火曜日にでもまた訪れてみる予定だ。

↑このページのトップヘ