安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

2022年11月

 年内オープン予定の改装に伴う休業中となっている藤三だが、その店舗入口内にあった前川酒店が竹原駅前にあるシオタ跡へ移転していたことが本日わかった。シオタ跡へは「まとば」の介護支援施設が移転したことは9月のブログ記事に書いたが、10月下旬頃から「まとば」のウィンドガラスに日本酒の瓶が見えるようになった。竹原を訪れる観光客へ竹原ブランドの銘酒を展示しているのであろうと思っていたが、本日、竹原駅へSuicaチャージをしに訪れた際、煌々と灯りが燈っていたことから写真を撮りに信号待ちをしていて驚いた。そこに見えた看板には「前川酒店」と書かれていたのである。(2022/11/05撮影)
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 藤三改装中も施設内で営業されていると思っていたが、ここへ移転されたのか、それとも改装中の仮店舗なのだろうか?考えて見ればシオタ跡が「まとば」として改装中だった時は手前半分がどうみても介護支援事務所にしてはフロア空間が広すぎるように感じていた。
 「前川酒店」においては藤三改装後は中央フロア辺りへ移動するとの情報を得ていたが、シオタ跡改装の仕上げ具合やこの暖簾にしても新調されたもののようで「完全移転」と思われるのだが、唯一気になるのがアーケード軒下に吊るされるべき店舗名プレートが未だ見当たらないことが「仮店舗」の可能性が残ることである。
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 まぁ、そのような憶測の前に店内へ入って店主に訊いてみれば良かったのだが、Suicaチャージしたので酒を買う持ち合わせが足りないので断念。
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 ならばネット情報で・・・と今調べてみたところ「前川酒店」のホームページでは特筆されていなかったが、facebookl掲載写真の記事に「仮店舗移転のお知らせ」を見つけたので以下へ転記した。
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前川酒店 仮店舗 営業のお知らせ

藤三竹原店の改装に伴い、10月18日から11月29日 (予定)藤三休業の為、竹原駅前の仮店舗で10月25日(予定)から、約1ケ月営業する事となりました。

現在の藤三店舗も約30年経ち、核テナントの新規入店も含めてリニューアル後、11月30日オープンを目指しております。

藤三オープンと共にテナントとして営業を続けて参りましたが、当店も竹原では2度目のロードサイドでの営業となります。仮店舗営業ではございますが、心機一転フレッシュな気持ちで、竹原駅前あいふる商店街での営業を楽しみにしております。

仮店舗営業開始予定日
2022年10月25日 火曜日

藤三リニューアルオープン予定日
2022年11月30日 水曜日

是非、仮店舗にもお立ち寄りくださいませ!スタッフ一同お客様こご来店をお待ちしております。
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以上、ここは「前川酒店」の仮店舗であったことが判明した。「たけはら海の駅」の駅長になられてからの山田さんとは久しく話せていないが、近いうちに酒を買いに仮店舗へ訪れてみよう。

 来週の土日には「凪待ちのエチエ」が開かれる。10月16日(日曜)に開催された「たけはら町並み三の市~えん~」に続く町並み保存地区でのマルシェのようだ。明日で「たけはら憧憬の路」から1週間となり、その余韻が残るうちにラストの関連ブログ記事。「松阪邸」への入館は久しいが夜中の屋内巡りは今回が初めてであった。(2022/10/29撮影)
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 今回の「憧憬の路」時に松阪邸へ入館したのは庭園内の「竹灯り」を鑑賞するのが主な目的であったが、屋内ではアーチストの絵画や展示物が置かれていた。常設展示物なのか今回だけなのかは未確認だが、畳が敷かれた薄暗い屋敷内に置かれた各種アート作品は、美術館内での鑑賞とは異世界的な雰囲気を醸し出していた。そのアート作品(撮影可のみ)の一部と松阪邸自体の展示物などとのコラボを紹介しよう。

 靴を脱いで最初に入った部屋に置かれていたのが女学生を描いた画。
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 その隣には松阪邸の土壁に残っている明治天皇の写真。
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 隣りの部屋には異質なものが展示されていた。
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 LED回転による照明アートとアンドロイド風の胸像「ユウキ」(石黒賢一郎氏の作品)
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 その隣り部屋にも・・・
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 別な部屋にも・・・
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 この常設展示の電気ストーブと電気蓄音機付きの中波受信機もアート作品に見えていた。
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 松阪邸自体の結霜硝子もアート作品といえよう。
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 そして松阪氏六代義太郎氏による屏風絵。
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 ここで一緒に観ていた妻が「署名の上になぜか落款が?」
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 「確かに・・・」

 その後、庭の戸口から外へ出たので「天地逆に屏風が置かれて展示されている理由」を訊くのをすっかり忘れてしまった。

 11月3日が祝日であったのを知ったのが昨日朝だった。どこへも行かずに日が暮れるのも何だか淋しいので、思い出したのが西条に新たにできたらしい「ゆめモール西条」。先週は頭の中が「たけはら憧憬の路」一色に染まっていたので気が付かなかったがグランドオープンは10月27日(木)であった。
 「ゆめモール西条」へ行くにはもちろん自家用車だが、リアガラスに貼ったのがこのステッカー。「たけはら憧憬の路」の初日に地蔵堂の前で手作り小物に混じって売られていたものである。(2022/10/29購入)
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 このステッカーは比較的厚みがあり、価格が400円だったので2枚入りと思われたが、袋から出してみたところ1枚のみ。少々高い気はするが造りはしっかりしていたので陽射しと雨風に晒される自家用車のリアガラスに貼ることにした。まぁ、それ以外に貼る場所が思いつかないのだが・・・。このステッカーが貼られている車を見掛けたら運転手は「ほぼ間違いなく」私である。

 ちなみに「ゆめモール西条」だが、旧国道2号線を国道375号へ右折するといきなり片側2車線の右レーンが大渋滞。仕方なく少し離れた「ゆめタウン」に車を停めて歩いて訪れたが、東広島消防局側から入れば駐車場はスカスカだったので「しも~たぁ~」であった。
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 ここは「イオンモール」のような巨大な建物内への集合型店舗ではなく、果てしなく広大な駐車場の中に多種多彩な店舗が散らばっており、各店舗を巡るには徒歩よりも車での移動を強いられそうだ。徒歩ならば真夏では強い陽射しを真冬では木枯らしに晒されなければならないのである。その広さは竹原で例えれば「パルティフジ」の全敷地の4面ぐらいの感じであろうか。ジュンテンドーからダイソーへの移動でさえも自動車を使うぐらいなので次回西条への買い物に訪れる時は・・・いや、たぶん「ゆめタウン」か「フジグラン」辺りになるであろう。それよりも今月で完全閉店となってしまう「ゆめタウン竹原」が気になっている。

 今年8月に解体されて更地となった「中山たばこ店跡」は本川の護岸復旧工事に使われているようだ。
本工事は2018年と2020年に発生した豪雨災害にて崩落した護岸の復旧であるが、2018年豪雨で崩落した護岸を修復し終えた後に2020年豪雨にて修復部分を残した両サイドが崩落。徐々に長期に渡たる大規模な工事になっていた。
 そして8月に更地となった「中山たばこ店跡」が大型重機の搬入スペースに利用されており、楠通り沿った本川は更なる大規模な工事中となっている。

 「中山たばこ店跡」の更地に工事看板が設置されていたのが目に留まった。(2022/10/31撮影)
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 本日はその看板に書かれていた内容を確認。看板は大規模工事でよく目にする「完成予想図」と「崩れた護岸に、矢板圧入+笠コンフレームを設置する工事です」と書かれており、その圧力工法と笠コンフリームについての解説も添えられていた。(2022/11/02撮影)
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 矢板とは長い鋼板(断面が「コ」状か「S」状)であり、これを連結しながら複数枚を地盤へ挿し込む(圧入)ことで浸水や土砂の流出を防ぐための資材のようだ。巨大ビルの基礎工事でよく目にする壁状の柵の最小パーツがこの「鋼矢板」で、これを継げながら地盤へ並べて圧入する工事が「圧入工法」。
 そして鋼矢板の前側が水路となり、法面がある裏側がコンクリートで埋められて上部にコンクリート製の「笠」が形成された護岸としたものが「笠コンクリート」なのであろう?と理解した。
 完成予想図はイメージ図だが、ここのサイトに参考となる完成写真をみつけた。見た目が鋼板なので景観的は悪そうだが、本川のような狭い河川の幅をコンクリート壁で狭めることなく強靭な鋼板で護岸を形成するには「笠コンクリート」が有効のようである。

 その鋼矢板や重機が搬入されている場所がこの「中山たばこ店跡」の更地である。
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 渡逢橋から眺めると、これまでは巨大なく黒い土嚢が並べられた工事であったが、重機と資材搬入の通路となる板が敷き詰められていた。
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 そして上流に架かる山陽橋からの眺めでは、鋼矢板を地盤へ油圧によって静かに挿し込む重機が河川上へ置かれていた。本川は日に2度の満潮と干潮が繰り返される水流が激しい河川であるため、重機が作業する路面の下には巨大な水流用のパイプが埋められていると思われる。
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 本工事の完成予定日が看板に書かれていたが、ガードパイプに吊るされた注意書きに隠れて読めなかった。令和5年3月末以後の予定になると思われるが、この本川での工事は素人目でもかなりの悪条件ではなかろうか。

 昨日、以前に『芸州竹原 旧下野村大井郷史』と『たけはらの神仏を訪ねて』を譲り受けた知人から竹原の木版画集『竹原乃家並見』(彫師・刷師:高棟莞也)を譲り受けた。前回同様に納屋を整理中に見付かった古書なのだが、受け取ってから開いてみて驚いたのが片側が閉じられた製本ではなく、屏風のような「つづら折り」の製本であった。また、どこにも作者・発行日・印刷所などの記載が無く、屏風で例えれは「三十八曲二隻」(38枚×2)で表側に38枚、裏側にも38枚の版画が印刷されたものである。(2022/10/31受領)

 これが『竹原乃家並見』である。(サイズはA5の横幅を2割増し程度)
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 タイトル『竹原乃家並見』は屋根瓦をモチーフにしているようだ。
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 表紙を開いて屏風状に4枚毎に開いてみると38枚の版画が収録されている。
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 裏表紙をめくって同様に開くと更に38枚の版画が収録されてた。
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 高棟莞也氏の木版画集と絵葉書を所有しているが、それらの表紙に使われた版画も含まれており、「家並み」以外に竹原市の木(竹)、竹原市の花(梅)、大久野島、忠孝巌、郷賢祠、黒滝山、明神の波止、竹の子掘りや竹原やっさなどが収録されている。それらの中で一番多いのが「普明閣」であった。

 この木版画集は個人で所蔵するよりも竹原書院図書館へ寄贈したほうが良さそうである。だが背表紙が無いので竹原関係の本棚に挿し込まれても何の本か分からないのが難点ではある。

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