2020.02.12

 今日も明日も引越の準備が続いている。残すものと捨てるものを選び始めると荷造りダンボールの増えるペースがダウンする。選ばずに何でもかんでもダンボールへ詰め込むと引越し先へ収納しきれないというジレンマである。今日はベッド下の収納部に隠されていた児童本やおもちゃ類、ドラマやアニメの市販VHSテープがとっさり。その他ガラクタの山の中に懐かしい物を見付けてしまった。捨てたはずだったのにナゼ?それがこのカシオ製のデジタル目覚し時計とプログラム電卓である。どちらも「あいふる316」中心にある「イマイチ」で買ったものだ。竹原との関連は「イマイチで買った」というだけだが、なぜか捨てられなかった「思い出の品」なのであろう。どちらも電池を入れたら動作したので驚いている。

 時計は1982年3月、入社が決まった会社の寮で使うための目覚し時計である。当時としては未だ珍しかった7セグ型液晶の小型のもので、イマイチのガラス陳列内に飾ってあったこれに一目ぼれ。秒ごとに回る風車にアラームはブサーとメロディが選択できる。今、裏面を確認したら製品名は DA-101 (たぶん Digital Alarm の頭文字だろう)であった。正式名称は「CASIO MELODY ALARM CLOCK DA-101」なのだが、試しにネット検索してもこれのみ(風車の色が少し違う)だった。この後継機として DA-105 があり、風車が人工衛星とロケットに変ったものもある。買った当時の色はアイボリーだったが、38年の迷年変化でこのような黄ばんだ色へと変色していた。
#01
#01:カシオ目覚し時計(1982年3月購入)

 もうひとつはカシオのプログラム電卓で、1980年~1981年頃、大学の実験授業で関数電卓が必要となり、大学指定の機種「CASIO PROGRAMMING CALCULATOR FX-502P」をイマイチで注文購入したものである。外見は関数電卓なのだが、最大256ステップの計算式とプログラムを記憶&実行できるのである。
 大学の実験で小数第 3桁 x, yデータ 30個分による最小二乗法をの解を求めたら約 2時間かかったのだが、x=? と y=? の30個分を入力したら最小二乗法の計算をするプログラムをこれに予め記述したら x と y をそれぞれ入力するだけで「答えイッパツ」だった。かかった時間は x と y の数値を入れた実時間の 5分程度。入力を間違えても EXE を押すまでは訂正できたし、複雑な計算式の過程を知りたければ、記述したプログラム(機械語)を逆翻訳(逆アセンブル)すればよい。 この FX-502Pは 7セグ表示なので表現できる文字は 0~9 とa,b,c,d,E,F に限られており、加減乗除やその他の科学計算、メモリへの代入や読み見出し等は FF-01、 FE-89 などの 5文字で全て表現されるので、これを全て頭に記憶しておけばよいのである。この電卓には別売のアダプターも用意されており、プログラムをテープレコーダへ保存/読出しできたり、プログラムの代わりに音階と長さを記述すれば、いかにも電子音的な音楽を再生させることもできた。
 だが、会社の仕事で必須だった 16進数計算の機能がこれらの電卓には未だ標準搭載されておらず、当時はインテルのプログラマ専用電卓が使えたことから、もうFX-502Pを使う機会がなくなってどこかに仕舞われたようだ。それを本日、ベッド下の収納部から見つけ出したのである。
#02
#02:カシオプログラム電卓 FX-502(1981年頃購入)