2020.03.13

 道の駅の隣りに架かる橋(記念橋)は欄干しかないように見えるが、田ノ浦川が本川へ合流する部分が国道185号線下の暗渠(あんきょ)となっている。「暗渠」は「ブラタモリ」で知った建築系用語であり、道や建築物の下をトンネル状に流れている河川のことである。その様子が眺められるのが旧松屋二重焼き店舗辺りからである。
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#01-04:田ノ浦川の暗渠(2020/02/22撮影)

 現在、この暗渠横には消防団の消防車格納庫が建てられているが、2000年頃まで「岡本芸南堂」という漢方薬局があった。昭和時代は歴史民俗資料館(旧図書館)のような古風な木造建築であったが、その後は白いモルタル建築へ建て替えられた。それを撮った写真が以下なのだが、黎明期のデジカメなので酷く画質が荒い。この岡本芸南堂の裏には稲荷神社があったが、祀られていたお稲荷さんよりも地蔵尊が多かった。道の駅敷地内の電気自動車のスタンドと自販機の位置に有ったが、道の駅として整地される最中に敷地内東側へ新しい稲荷神社が建立され現在に至っている。
 岡本芸南堂は普段は「芸南堂」と呼ばれており、旧店舗ではカエルやイモリの黒焼き、スズメのミイラ?スッポンの粉、ハブ酒などがショーウインドゥに飾られていた。新店舗になってからの様子はなぜか憶えていない。
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#05-06:岡本芸南堂(1998/03/02撮影)

 そして2000年を過ぎると新店舗が知らない間に更地となっていた。以下が在りし日の最後の写真であり、2004年には建物が無くなっていた。青い道路案内板の向こう側の白い尖った建物が無くなって、観光センターが見えているのが分かるだろうか?
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#07:最後に撮った芸南堂(2000/01/05撮影)
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#08:最後に撮った芸南堂(2004/01/02撮影)

 そして以下が芸南堂の後ろに在った稲荷神社の様子であるが、道の駅敷地内へ引っ越した後なのでブロック塀のみの状態となっている。
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#09-10:稲荷神社跡(2008/12/28撮影)

 ちなみにこれが移転先の新しい稲荷神社である。道の駅のスロープ途中に右側へあるのがこれである。
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#11-12:稲荷神社跡(2008/12/28撮影)

 この時点ではまだ道の駅は更地であった。
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#13:道の駅はまた更地(2008/12/28撮影)