竹原駅のロータリーから喫茶「潮風」の路地に入って歩いて約1分、左沿いに洋食屋「Hanashu(アナシュ)」がある。昨夜はフランス料理コースのディナーを予約して夫婦でこの店を訪れた。考えて見ればフランス料理のコースを食べるのは、竹原への引越直前だった丁度1年前ぶりである。
 アナシュでのコースは希望予算での「おまかせ」となっており、一人5000円として私は肉料理で妻は生ではない魚料理、自動車で訪れるのでドリンクは別料金でのノンアルコールとした。
 妻は友人とランチでこの店を一度訪れていたのだが、私は知人からの勧でフレンチ・コースがあるアナシュを知っていたが、訪問は今回が初であった。(2021/03/12撮影)

 アナシュが竹原にできたのは2012年。オーナーシェフの花田さんへこの商標(ロゴ)について訊ねてみたところ「はなだ」の「H」を椅子に見立て、「i」は椅子に人が座っている様子を表しているとのこと。ちなみに「Hanshu(アナシュ)」はシェフの名前「Hanada Shuji」のフランス語読みらしい。
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 店内はカウンターとテーブル3席、左側にあるカウンター席はバー風でテーブル席側は落ち着いたフレンチのカジュアル・レストラン風であった。
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 店を訪れたのは予約した18時半、気さくなオーナーシェフと地元竹原での超ローカルな話を交わしながら、これまで食したことが無かった美しい盛り付けの美味しいコース料理が次々とテーブルに運ばれてきた。コース料理の撮影とブログ掲載の承諾を快くいただき、日本各地から取り寄せた食材による未体験の料理を味わった。

 ドリンクは食前酒の代わりに夫婦でジンジャーエールを注文。乾杯後に一口飲んでみてピリピリする程に刺激的な生姜味が食欲を誘う。

 これまで本格的なフランス料理のコースを体験したことはなく、毎年、年に一二度の記念日にカジュアルなフレンチのランチかディナー・コース程度である。なので厳格なマナーやコースの流れについては殆ど知識が無いが、先ずはアミューズ。全ての料理について丁寧な説明をして頂いたが食材が多彩過ぎて憶えきれず。スプーンに載せられた小海老、カリカリの春巻き風、洋風茶碗蒸風、私はカルパッチョの生魚で妻は蒸した魚、小海老はそのまま食べるかカップに入れても良いとのこと。いきなり初体験の美味しさだった。
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 次のアントレ(前菜)はトリュフが載せられた海老のリゾット。トリュフを食べたのはこれが初体験。
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 続いていポタージュ(スープ)。濃厚なミルクとクリームの苺味も初体験。
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 そしてフランスパンとポワソン(魚料理)の魚の煮付け。これがメインディシュかな?
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 ・・・続いてビアンド(メインの肉料理または魚料理)は私が肉料理、妻へは魚料理が出てきた。
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 最後のデザートはコーヒーを注文。キャラメル味のプリン風であった。
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 コースは予約制の予算指定オーダーだがランチメニューもあるので、今度はひとりで昼食を体験してみたい。竹原駅西側の「味いろいろ ますや」に続いて、気軽に訪れられる店がもう一軒増えたことがとても嬉しい。オーナーシェフは竹原出身の方で、私が知らない竹原のディープな情報も色々と訊けそうである。今回話題に出た忠海舞台の実写映画「花田少年史」、もちろん私はDVDまで買ってソフトバンクがそれをパロったCMを放映したことまで突き止めたが、竹原でその映画を詳しく語り合える人に出逢えたのは「アナシュ」のオーナーが初めて。今気が付いたのだが「花田・・・」はオーナーの苗字だった。