芸陽バス中通車庫隣りの鉄工所(瀧川鉄工所)の道路沿いにそびえ立っていたTOYOタイヤの看板、久しく見なくなっていたので何処かへ撤去されたと思っていたのだが、最近になって地面に横たわっていることが分かった。今回は賀茂櫻酒造の在りし場所を探索に行く途中に立ち寄ってその様子を写真に収めて置いた。(2021/04/20撮影)

 鉄工所の出入口左側(芸陽バス停側)に平成時代まで巨大なタイヤが立てられていた。
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 近寄って覗くとタイヤがスッポリとハメられていた土台は無くなっており、タイヤのみ真横に横たわっていた。土台に見えていた金属製箱状のものは鉄屑入れのようであった。
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 しかし、ここはタイヤ関係、それも特殊車両に使われる巨大タイヤの看板がなぜ鉄工所にて居られていたのだろうか?看板以外の何物でもないと思うのだが、事業所の文字看板やタイヤ自体に名称が書かれている訳でもない。単にタイヤメーカーの「TOYO」があるだけであった。

 それでは在りし日の巨大タイヤ看板の写真を過去にさかのぼって掲載してみる。

(2015/12/31撮影)
20151231a

(2012/12/31撮影)
20121231a
20121231b

(2012/01/02撮影)
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(2010/01/01撮影)
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(2003/12撮影)
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(1999/05/08撮影)
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(1999/05/01撮影)
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 この後、賀茂川沿いの東野町を訪れてみたのだが、賀茂櫻酒造らしき痕跡は見つけられなかった。戻ってから竹原書院図書館で「芸南新聞」の縮小版を閲覧したところ以下の酒造が存在している(いた)ことが分かった。(閲覧ヒントは、小僧さんからのコメント・アドバイス)

大正時代からのものから昭和33年(竹原市制元年)の芸南新聞に掲載されていた広告から探してみた。
新聞の大見出しも見ていると、合併寸前で忠海町が悩んでいた頃でもあった。

・中尾醸造株式会社(広島県竹原町):誠鏡
・賀茂櫻酒造株式会社(広島県竹原町東野):賀茂櫻(カモザクラ)
・佐倉井酒造株式会社(広島県竹原町):本福(ホンプク)
・池田酒造株式会社(広島県竹原町):豊田鶴(トヨタツル)
・前田酒造株式会社(広島県竹原町):山陽の光(サンヨウノヒカリ)
・豊田酒造有限会社(広島県竹原町):春の友(ハルノトモ)
・竹鶴酒造株式会社(広島県竹原町):竹鶴(タケツル)
・藤井酒造株式会社(広島県竹原町):宝壽、龍勢(リウセイ)
・関西酒造会社醸(広島県竹原町):関西長

※()内の住所は広告欄記載のものである。
※安芸津町、安浦町、木の江町の酒造については割愛する。
※北崎の東幼稚園奥にあった竹中酒造場の広告は見当たらなかった。

なお、竹原の貴重な最高位の情報源と言える芸南新聞(縮小版)は禁帯出なので借りられなかった。私の旧HP作成活動が掲載されたことがある「タウントーク誌」も所蔵がありそうなので、当分の間は図書館へ通うこになりそうだ。

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★2021/04/25追加
『安芸の小京都 たけはら』(発行:昭和62年ブレーン企画)のP83にて以下の2社を追加。
以上で昭和30年代は、計11社が存在していたことが分かった。

・竹中酒造場:大和誉
・中沢醸造場:米の露