これまで数年に一度の徒歩での忠海、改めて街並みを散策してみると・・・特別に保存されるでもなく、生活感を残しながら自然に朽ちて行くレトロ感が何だかとても心地よく懐かしい。
(2021/05/25撮影)

 先ずはメイン・ストリートにあるレトロ感溢れた「河畑たばこ店」。2014年に訪れた時は未だタバコ(TOBACO)の窓?が開いていた。バイパス化前のメインストリート突き当りに在った「カシコ時計店」の次に私のお気に入りの建造物である。
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 たばこの販売窓口はベニヤ板で閉じられたまま。歩道に立っていた外灯の店看板や路地角の自販機も撤去されていた。
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 その河畑たばこ店の角を曲がると、またレトロな看板「中井旅館」があり、その先のT字路角に赤ポストが現役で残っている。
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 T字路を右に曲がって旧忠海~小泉線を横切り進むと、またレトロな看板と赤ポストを見つけた。
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 ここは「五郎丸酒店」。なぜか宝寿や誠鏡ではなく「千福」なのがレトロ感倍増だ。
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 バイパスを跨いで(旧)本町を抜け、旧メインストリートに入ると古民家が並んでいるが、そこに「りは」と書かれた看板を発見。一瞬「リハビリ?」に読めてしまったが、右書きの「はり」であることに気付いた。
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 かなり劣化して店舗名が読めないのだが「浜本鍼灸」かも。
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 更に進んで役場方面へ抜ける角にレトロなガチャが置かれていた。ここは玩具店だったはずだが、一般民家に変ってもガチャだけが残っていた。
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 中身もレトロかと近寄って覗いてみると最新のプラケースが入っていた。
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 更に役場方面へ進むとレトロ風に造られた看板かと思いきや、本当に古い看板であった。
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 これも文字が薄れて店舗名が読めないが「衣料スーパ ことぶき商店」であろう。
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 前述のT字路を左へ曲がると教会風の聖愛幼稚園がある。
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 そして忠海高校生時代に電車待ちしていた懐かしい本屋。壁に書かれた草間書店の店舗名が今も残っていた。
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 次回、散策するときは「忠海劇場跡地」の探索である。現状、場所は曖昧だが旧地区名「本町」の区画は判明。国土地理院の空撮写真では、本町エリアには大きな建物が確認できないので、この付近の住民に直接聞いてみようと思う。もう10年近く訪れていないが、幸い近くに親戚も在るので挨拶を兼ね再訪も良いだろう。
 忠海町は昭和33年に竹原市に合併。当時の合併騒動の様子は竹原書院図書館所蔵の「芸南新聞」縮小版で知ったのだが、その広告欄に「忠海劇場」の上映予告が載っていたことが、竹原市の映画館探索のキッカケとなった。