安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

町並み保存地区

 昨年の何時頃だったか照蓮寺への十字路角に建つ古民家がリノベーション工事されているのを目撃。その後、玄関軒下の柱に「2022春 New Open café 根古屋」のPOPが掛けられている。
 古民家カフェのようだが、予告看板には小さく「台湾 甜品」と書かれており、読みは「たいわん・てぃえんぴん」で意味は「台湾スイーツ」であることから台湾系カフェなのであろうか?また、「根古屋」の読みは「ねこや」なので猫カフェ系なのだろうか?と、色々と思いを巡らせながら今か今かと新規開店を待ち望んでいる。(2022/01/16撮影)

 これがその新規開店予定のお知らせPOP(看板)である。
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 POPには InstagramFacebook のQRコードも書かれている。(閲覧にはログインが必要かも)
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 店舗の外観。(角の左は小田山神社方面、左は旧西幼稚園方面)
 
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 この格子戸が店舗玄関。
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 照蓮寺はすぐそこ!
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 小田山神社側には、改装工事前からある消火栓と消火器の木箱。
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 この消火栓箱やその左脇の消火器箱の上には、このモフモフ猫が日向ぼっこしているのをよく見掛ける。
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 現時点の Instagram と Facebook から得られた情報は、未だ「台湾の軽食やおやつをお楽しみください。」だけで、店名「根古屋」の由来やメニューなどについては見つけられなかった。もしかしたら照蓮寺の周辺には猫が多いので「ねこや」なのだろうか?それとも・・・普段は普通のカフェだが、7日に一度の「特別営業」である土曜日だけ異世界とつながる扉がある古民家カフェなのだろうか?

 昨年秋から年末まで、平日でも多くの観光客で賑わって雰囲気が明るくなっていた町並み保存地区。第6波の「まん延防止等重点措置実施区域」に竹原市が指定されてからは、各施設や店舗には「1月11日~31日まで」の臨時休業や閉館の貼り紙が貼られ、再び閑散とした寂しくなってしまった。
 そんな中、竹鶴酒造に新酒が出来たことを告げる緑色の杉玉が2つ吊るされており、酒蔵の辺りでは新酒が搬出されているのか慌ただしく台車が移動していた。(2022/01/11撮影)

 時おり、みぞれが舞う灰色の寒空の町並みに、明るく目立つ緑色の杉玉を見つけた。竹鶴酒造では新酒を搾る時期が年明け直後なのか、真新しい杉玉が見られたのは帰郷後では初めてである。
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 写真でみるより実物は大きい!
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  軒下にはもうひとつ杉玉が吊るされていた。
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 玄関に新酒についての掲示物が無いかを確認し忘れたが・・・・
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 写真を拡大してみると玄関扉に「純米酒 酒粕あります」の貼り紙があった。私の大好きな酒粕がある!それも搾り立ての酒粕だ。「まん延防止」で閉まってないことを祈り、早めにを買いに行くことにしよう。

 竹原書院図書館で借りた小冊子『たけはら町なみめぐり』の23項に「修景広場」について解説されており、広場奥には明治の学者中村三理の書斎「咬菜居(こうささいきょ)」がある」と書かれていたので再び訪れてみた。前回、この書斎目的で訪れたのは2004年であった。(2021/11/28撮影)

 町並み保存地区の「お抱え地蔵」の路地から入ると通り過ぎてしまう公園なのだが、メイン通りからは「修景広場」の看板と竹原の地名ゆかりの「竹」をモチーフにした竹・笹類が建仁寺垣(けんじんじがき)の塀で囲まれている。
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 中に入るとベンチや水飲み場が設置された休憩スペース的広場となっている。
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 この竹を組んでつくられた垣根が建仁寺垣である。
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 普段ここに座って休憩している観光客を私は今だかつて目撃していない。「竹まつり」の「笹酒の振舞い」を呑む際に座る程度であろうか。
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 以前は鉄格子越しに井戸の底の水面が見えていたがフタがされていた。
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 隣りの古民家とは建仁寺垣で仕切られている。
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 これが書斎の「咬菜居(こうさいきょ)」である。前回訪れた際の様子は旧HP「1165 咬菜居:中村三里の居宅」に載せたのだが、あれから7年以上が経過しており、広場内の様子や書斎も様変わりしているようだ。
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 屋内は老朽化が進み自転車置場になっていたり、「咬菜居」の解説板も見当たらず。
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 「たけはら町なみめぐり」には中村三里の書斎と書かれていたが、昔ここにあった解説板名には「居宅」と書かれており書斎については触れられていなかった。
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 「咬菜居」の右隣りには「ふるさと惣絵図」という江戸時代の町並み保存地区を中心とした地図の写しがあるのだが、これも2003年に旧HPに載せた「1100 ふるさと公園惣絵図」と比べると酷く劣化しているようだ。
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  「修景広場」は昭和56年の「伝統的文化都市観光整備事業」により整備された広場なのだが、この「修景」とは「自然の美しさを損なわず整備すること」「景観を壊さず町並みや庭を整えること」という意味。「町並み保存地区」の全体がまさしくこの「修景」なのであって「竹原修景地区」とも言えよう。

 今週の日曜日に町並み保存地区を散策していたところ、「瀬戸内醸造所株式会社」(旧佐倉酒店)と「花みづき」の間にある古民家に「古民家再生DIY中」「毎週第四土日開催中」の貼り紙(それも芸術的な毛筆)を見つけた。通りすがりに出格子から中の様子が見えたのだが、2,3人が何か作業をしておられたのが確認てきた。(2021/11/28撮影)
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 この貼り紙の毛筆書体にも確かな見覚えがある。これは竹原出身の舞書家(まいしょか)chad.さんの直筆だ!ネット検索をしてみたらこの古民家再生の動画【古民家DIY】江戸時代の古民家大解剖!アートなリノベーションゲストハウスを作るが見つかった。それもその踊書家chad.さん自身による解説だった。「竹原市の外の人も中の人も集えるような、そしてここから相乗効果でいろんなことが起こっていくような、ハブになる場所を作りたいなという思い」でこの古民家を再生されているとのこと。クラウドファンディング(現在終了)も目標金額が達成されており、この江戸古民家は『 竹ノ○ F∞(たけのわ ふー) 』として生まれ変わるようだ。

 小冊子『たけはら町なみめぐり』を読んでいて、外観・屋内・窓からの眺め・内庭等どれもについても見応えのある古民家でありながらも、入館料無料で管理人による解説付きなのが唯一「笠井邸」であることに今更ながら気が付いた。
 この笠井邸は出入口がある側から眺めた場合、左側が「平入(屋根が四角に見える)」で右側が「妻入(屋根が三角にみえる)」の2棟構成で、平入屋根が妻入屋根を包み込むのが特徴的な珍しい建造物で町並み保存地区の通りの最南端にある目立つ場所にある。歴史的には塩田経営者による江戸末期から明治初年の建築で、その後、贅を尽くした装飾や増改築が何度も施されたようである。

 前回、笠井邸を訪れたのは何時頃だったのか・・・10年前ぐらい経ったかもしれない。今回は敢えて「観光客モード」で入館してみた。(2021/11/28撮影)

 先ずは外観の全景。
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 左側の建物が「平入」で入館口はこちらから。
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 右側が「妻入」である。こちらは物置と車庫なのだろうか。
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 町並み保存地区でありながら電柱が残されていたのも今更だが気が付いた。
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 この建物は「NPO法人ネットワーク竹原」による管理である。
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 先ず撮りたかったのは二階の窓からの本通りの眺め。
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 これこれ。ここを訪れた観光客が撮りたくなる窓からの眺め。
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 ゆはり電柱と駐禁標識が気になる・・・。
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 窓から見た左側。
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 右側も。
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 平入棟の二階では展示などの催しが行われるスペースがある。
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 入館口の右横には機織機、糸巻車
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 箪笥
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 重箱
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 ラヂヲ、練炭炬燵・・・
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 ラヂヲの裏側を確認するもメーカー名なし。真空管が見えないがST管(ダルマ型)であろう。この状態では鳴りそうにない。
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 妻入棟の二階へ戻る。 
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 窓側の部屋は「たまゆら」部屋。
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 各種ポスターと背景画が展示されている。
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 もう台本やサイン色紙類は無さそうだ。
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 「夏鳥」の歌詞にある「急な階段」はここに違いない。
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 平入棟には「製塩」関連の資料が多数。奥の庭には水が枯れた池。 
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 趣きのある明かり窓。
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 ここで竹原の扇状地ができた経過、入浜式塩田の仕組み(干満による塩水の供給)、北前船による塩の代名詞「竹原」の搬出など、興味深い「製塩」についての説明をして頂けた。現在の製塩は吉名町沿岸の最西端にあるNPO法人ネットワーク竹原の製塩所で「たけはらの塩」が流下式塩田枝条架と釜屋式にてつくられている。おな、この「笠井邸」はVR(仮想現実)でも観覧することができるので試してみて欲しい。

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