安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

町並み保存地区

 本日は現在開催中の「障壁画プロジェクト*1」による完成披露展を鑑賞しに初代郵便局跡を訪れた。鑑賞したかった作品は「竹原神明図」で、神明祭をモチーフに普明閣と瀬戸内海の波が描かれた現代アートの襖絵で、筆のタッチや貼られた金箔の境目までを座敷に上がって至近で鑑賞することができた。(2024/03/03撮影)
 *1:主催:瀬戸内海エコツーリズム協議会/若手アーティストが竹原市へ滞在制作した襖絵や屏風絵を展示

 本町大通りからの光が透けるシンプルな格子の障子と対照的なこの豪華絢爛な襖絵は展示後もここへ残されるのだろうか。
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 「竹原神明図」の展示場所は旧吉井邸の向いにある初代郵便局跡なのだが、ここ最近から旧上吉井家旧宅という呼び名に変わったようだ。これを撮ったレトロな防火用水槽の脇からは普明閣も望める。
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 ここはイベント時のみ一般公開される。
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 屋内のスタッフに撮影可否を確認したが、あとで外に撮影可のマークが貼られていたことに気付く。
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 この6畳間は過去イベント「広島海景」の作品が展示されていた奥の座敷。
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 障壁画プロジャクトのアーティスト紹介と作品解説。「神明」の英訳は「guardian deities(守護神?)」のようだ。
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 このアングルからが一番美しい!
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 真正面から。
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 座敷に上がって鑑賞可であったので筆線が見えるまで近寄ってみた。白い粉は竹原の塩だろう。
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 普明閣の実物とも見比べて欲しい。ちなみに白い粉は舞っていた雪。(2024/01/23撮影)
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 なお、他の障壁画については松阪邸に屏風絵「祝福の小径」(松本和子作)と、NIPPONIA HOTEL竹原 製塩町のレストランでは「竹原波涛図」(有田大貴作)の屏風絵も展示されている。(広島テレビ/2月28日放映「テレビ派」より)⇒現在、両作品は松阪邸にて展示中。

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 かかえ地蔵の枝垂れ梅に続いて訪れたのは本命の西方寺の枝垂れ梅。町並み保存地区内では最も美しく妖艶な容姿と咲き方ではなかろうか。それを鑑賞できる満開期間は一週間程度。大雨で散る前日に訪れみて正解であった。(2024/02/20撮影)

 ここは何と言っても朝日山を背景に写真が撮れるベストスポット。
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 山門脇なので本町通りからは見え難く、本堂へお参りせずに普明閣を目指すと絶景を見逃してしまう。
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 これ、この時季だけでも境内立入時間制限を解いてライトアップすれば、泊まりの観光客が普明閣と一緒に絶景を楽しめそうだ。
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 枝垂れが地面に届くほど長く、名所のような柵が無くて樹の真下へ自由に潜れるのが嬉しい。
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 西方寺の本堂を背景にすると風情ある写真になるし・・・
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 朝日山を入れれば「ここは竹原」であることを示せる。
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 花弁の落ち具合は満開状態。今日の大雨でこの倍以上に落ちるであろう。
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 最後は恒例のパノラマ撮影。トイレ脇からと樹の下から。
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 おまけ・・・ライトアップされればこんな感じだったかも。[加工写真]
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 そろそろ保存地区内の梅が満開なのでは・・・と、本日は昼の天気予報で15時頃から大雨となっていたので、花を散らされる前に昼食を兼ねて憧憬広場の枝垂れ梅を撮りに出かけた。先ずは照蓮寺の境内にある梅の樹を観に寄ったが未だ三分咲き程度。そして竹工房の路地から修景広場へ入ってみると既に満開を越して散り始めていてギリギリセーフであった。(2024/02/20撮影)


 その後、梅の樹の脇から見えた「かかえ地蔵尊」へも立ち寄った際に撮ったベストショットがこれ。敷き詰められた梅の花弁と連なる地蔵尊のコントラストの差が「いかにも・・・狙って撮った」という感じになっている。
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 竹工房の裏へ入ると満開を過ぎて坊主になっている枝も多数。
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 地面は花弁の絨毯。
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 ここの枝垂れ梅は八重なのだが、「しだれ梅」品種としては赤系と白系の2色に対してそれぞれに八重と一重があるようだ。
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 以前に西方寺の枝垂れ梅で視たことがあるメジロは樹にはいなかった。その時はウグイスと勘違いしていたが、目の周りが白かったのでメジロだったことが分かった。調和がとれて絵になる例えに「梅に鶯、柳に燕」という諺があるが、どちらも実際には樹にはとまらないようで、どうせ「調和」を例えるなら「梅にメジロ、柳にドジョウ」のほうが何となく落語に出そうで面白いのだが・・・。
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 ひととおり撮り終えて脇の坂道に目をやると「かかえ地蔵尊」の枝垂れ梅も満開。
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 たしか、かなり前は「お抱え地蔵」と呼ばれていたはずだが、幟や看板は「かかえ地蔵尊」になっている。そもそも、この「お抱え地蔵」は昭和時代には存在すら知らなかった。
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 ・・・と考えながら大名谷地蔵に到着。
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 見上げれば見事な満開。いや、ここも散り始めてかなり経っている。
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 先ずは「大名谷地蔵」と「かかえ地蔵」へお参り。
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 どの枝を撮ればよいかを迷う程の花の数。
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 至近から撮るには樹の下へ行きたいのだが、手前の石段は枯木の幹に遮られて上がれない。
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 仕方なく御堂から降りて下の石段へ・・・。
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 半分程度上った時に「梅に鶯」ではなく「梅に御地蔵」といえる調和のとれた絵になる場面に遭遇。この時季の短い時期だけにしか撮れないショットであろう。
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 そして枝垂れ梅の樹の下へと潜ってみた。
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 レンズを近づけて数十枚を撮影。
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 合掌しながら「オン・カカカビ・サンマエイ・ソワカ」を3回唱えてから西方寺の山門横にある枝垂れ梅へ。
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 修景広場の奥(「まちなみ竹工房」の裏)で表通りからは目立たないが、何分間も眺めていて飽きない「竹の風車」の集合体(12列✕15段)のパネルがある。風が吹かなければ「ほほ~う」と見回す程度の感動だが、運良く強い風が吹いて一斉に回り始めれば「うわ~~っ、どしたん!これ~」と声を上げてしまうぐらいに圧倒される隠れた観光スポットといえる。
 設置された当時に撮影済みで、のちにメディアにも取り上げられたこともあり、インスタ写真や動画もネットにあふれているであろうから、今更、再撮影しても仕方ないのだが、試しにハイスピード撮影してみたら「案外いける動画」(もう「ばえる」はタヒ語)になっており、ボツにせずに掲載することにした。(2024/02/04撮影)

 動いてナンボ・・・の竹の風車。写真では感動は僅か。
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 メディアに取り上げられていた当時は「松潤も持った♥(ハート)の風車」だったが、現在は「竹の風車」として案内されている。私はこのパネル裏からシルエットを眺めるのが風情が有って良いのだが・・・風が吹いて回り始めると、その裏側から観てもなんだが忙しない。
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 これをハイスピード撮影(高速度撮影)してみると、滑らかにゆっくりと回る様子は観ていて飽きない。撮影モードは1秒間に240コマ、通常動画は30コマなので8倍のコマで高速撮影した動画を8倍スローで再生。肉眼では追えない高速で回っている風車が滑らかにゆっくりと回る様子として観られる。(実際の撮影時間はたったの45秒間だが、再生動画は8倍の6分間になっている)

安芸の小京都 竹原 078 竹の風車【240fps ハイスピード撮影】(2024 02 04)


 他にも本川から飛び去るサギなども撮ってみたが、アップ撮影では「竹原成分」が薄まってボツとなった。動きが速過ぎて目視できない「竹原の景観」は何処かにないだろうか?

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 賀茂川に氷が張らないこの暖かさでは、今年は梅の満開が例年よりは早いかもしれない。町並み保存地区の修景広場奥にある「枝垂れ梅(シダレウメ)」の樹が今週頭には開花していた。まだ遠目には目立たないが、満開の時期になると息をのむほどに美しく八重に咲き乱れる樹である。(2024/02/04撮影)
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 樹がある場所は「まちなみ竹工房」の裏。
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 竹細工の風車群を撮りに修景広場を訪れた際に、枝垂れ梅が開花しているのに気が付いて近寄ってみた。

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 未だ一枝に一輪程度の開花で、どの花を撮るか迷う程の数では無かった。
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 ここが「竹原」である証しを背景に入れようにも、江戸時代の頃の地図看板ぐらいしか見当たらない。
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 わざとらしい写真になるのであきらめて・・・見栄えの良い箇所を見付けて普通に撮ったベストショットがこの一枚。
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