安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

土曜日の実験室

2019.11.11-1


 今から23年前の竹原写真(デジカメ撮影)を引っ張り出してみた。私のデジカメ写真としてはこれが最古のものとなる。その頃に使用していたのはカシオのQV-10で発売されてすぐに購入した。そのサイズ感は現在の一般的なコンパクトデジカメの縦横高さ8割増し程度でミラーレスのカメラ本体に近いと言える。デザインや仕様、開発逸話については Wikipedia を読んで欲しい。解像度はQVGA(320 x 240)で撮影データは別売のPC接続ケーブルとアプリがないと外に取り出すことも jpeg形式への変換もできなかった。レンズ部とモニタ部に分かれており、セルフタイマ付きでレンズ部を回転させて自撮りも可能で、マクロはあるが光学ズームやストロボはない。アルカリ単三4本が電源でメモリは本体内蔵のみで約100枚撮れる。海外製の先行製品があるものの簡単に言えばデジカメの原型かパイオニア的存在であり、時代は Windows95発売で賑わっている頃だ。

 

 今回はカテゴリー的には「在りし日」であるが、現存する建物写真にて今後も本テーマを続ける都合上、タイムトラベル的な内容に使う「土曜日の実験室」にも加えた。なお掲載写真は、どの程度の画像だったかが確認できるよう敢えて無補正のオリジナルである。

 

  それでは先ず1996年当時、竹原がすごい都会であったかのような錯覚をおほえる店舗が3店存在していた。福屋、天満屋、そごうである。実は百貨店としてではなく進物店的な店であった。(入ったことは無いが) 福屋は現在の創建ホームビル、天満屋はお好み焼き王将の隣り、そごうはノーベルの場所だったと思う。
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#01:福屋(1996/10/11,13撮影)
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#天満屋(1996/10/11,13撮影)
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#03:そごう(1996/10/11,13撮影)

 


 次は店舗が移動したダイイチとジュンテンドーである。どちらもパルティーフジ竹原内への移動となる。ダイイチは現在のグリーンスカイホテル辺りにあり、デオデオから現在のエディオンへと変わっていった。看板が「Daiichi 松屋」となっているが、あの銀座にある百貨店「松屋」と関係があるのかがよくわからない。ジュンテンドーは現在の業務用食品スーパー竹原店が当時の建物そのままを使用している。移転当時は驚いたが図書館がパルティーへ引っ越したほどの驚きではなかった。
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#04:ダイイチ、その後パルティーへ移転(1996/10/11撮影)
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#05:ジュンテンドー、その後パルティーへ移転(1996/10/11撮影)


 最後は、ワコーと大広苑の看板。現在、ワコーは西条の三永にリセールランド東広島店があり、当時あった竹原店は1階のディスカウントストアと2階の健康ランドを合わせた店舗であった。西小の川向いのこの店舗は1/3がリサイクル品の買取と販売であったが、徐々にその割合が広まっていった記憶がある。現在は広大な更地となって太陽光発電パネルが敷き詰められている。

 大広苑は歴史が古い。60年代まで田んぼだった場所へボウリングブーム到来頃にボウリング場として建てられて歴史が始まった。その後、バッティングセンターが増設されて竹原スポーツセンターとなり、ブームが去ってからは映画館、墓石展示場、ホテルへと遷移して現在に至っている。看板自体は現在もあるが、ボウリング場であった名残としてかなりの期間この巨大ピン型オブジェが残されていた。 
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#06:ワコー竹原店(1996/08/15撮影)
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#07:大広苑の看板(1996/03/27撮影)

2019.11.07-2


 2005年(平成17年)10月~12月に観光キャンペーン「ええじゃん広島県デスティネーションキャンペーン」が実施された。その時期に作成された竹原観光ガイド(浪漫てくてく「たけはら」)がこれである。
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#01:P1表紙
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#01:P2(表紙裏)


 各ページに数匹の猫が登場する。尾道が「猫」による町おこし準備中の頃だったのか、猫がいても尾道と間違われないデザインの採用である。これを見ると尾道にある「福石猫」の制作者である園山春二氏のアトリエ、忠海の寺「かぐや姫美術館」にも「福石猫」や猫壁画があったことを思い出す。もしかしたら「うさぎ」ではなく「猫で町おこし」となっていた可能性もある。

 本ガイドのメインページには町並み保存地区のマップがあり、頼山陽像は現在の村上パン店前、道の駅駐車場は「町並み観光センター(古美仁亭)」であり、マップを探しても見当たらない「マッサン(竹鶴政孝)」については地元民や忠高生でさえ知らない頃である。

 

  この観光ガイドは、キャンペーン後も長い期間にわたって案内スポットなどに置かれていた記憶があるのだが、イベント自体の主催は「広島県観光キャンペーン実行委員会」で、最終ページには観光自体の問合せ先として「竹原市観光振興室」と「竹原市観光協会」が書かれており、表紙の下にはJR西日本の「Discover West」ロゴがあるので著作元どこなのかが未だ分かっていない。 

2019.11.07-1


 旧ホームページに載せたかどうかわからないものも載せてみることにした。これは2000年当時にどこかに置かれていた通販チラシを持ち帰ったもの。まだインターネット注文時代ではなく、注文書をFAXするか直接郵送するアナログな時代であった。20年近く保管していたのは藤井酒造と中尾醸造で竹鶴酒造は見つからなかった。最初のチラシに「龍勢 西暦二千辰年辰年記念酒」があるので2000年の「竹まつり」で手に入れたものと思われる。
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#01-03:蔵元直送チラシ(2000年頃入手) 


 さて、各記事のカテゴリだが、大まかに以下の感じで分類している。

 

  ・絶景スポット・・・残しておきたい竹原全域の景色・建造物の写真

  ・町並み保続地区・・・保存地区内に限定した写真や情報

  ・在りし日・・・現在は存在しない建物の写真や品物

  ・土曜日の実験室・・・タイムトラベルしたような懐かしい写真や品物

 

 写真ストックには人物が写るものが多数あるが、本人が公開承諾した後に削除依頼されたり、公開イベント(祭り、観光関係など)を撮ったものにもクレームが届く世知辛い時代に考慮して本ブログでは極力載せないことにした。学校は卒業者名簿どころかPTA活動に必要な保護者一覧も作れない、20年以上前の名簿から同窓会の開催ハガキを出すと個人情報保護という盾をかざしてお叱りの返信が返されるなども聞いており、このブログもいずれは保存地区以外の景観さえも載せることができなくなるに違いない。それまで離郷した人々に竹原を懐かしんでもらえるものを続けてゆきたい。

2019.11.05-2
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#01:尾道・竹原<かぐや姫>殺人(2003/11/07撮影)


 旧版(ホームページ)で紹介した記事の追稿版である。衛星放送でこれをモチーフにしたサスペンスドラマが何度も再放送されているので、本記事ではその説明を加えてみた。

旧版の記事(2003/11/07) -----------------------------------

 テレビ東京のドラマ「愛と女のミステリー」の「古都旅情サスペンス かぐや姫伝説殺人事件」が先週の11月3日昼に再放送された。 数年前の本放送もテレビ東京を流していて偶然に見たものであるが、今回も偶然に見ることができた。 昭和から平成に代わろうかとしている時期に、どの局も同じ内容の番組を繰り返して放映する中、 唯一違った番組(ムーミンだったと思う)を流していたテレビ東京は私の一番のお気に入りの局てある。今回の再放送でこのミステリーの原作を藤井酒造の酒蔵交流館にて購入していたことを思い出したので紹介する。

尾道・竹原<かぐや姫>殺人
著者-野村正樹
発行者-諸角 裕/発行所-(株)双葉社
2000年2月5日 第1刷発行
新書 ¥800+税

 手のかかる夫とひとり娘を持つ主婦吉永香織は、同じマンションに住む友人の藤村紀子と息抜き旅行を計画する。 目指すのは安芸の小京都・竹原。 ささやかな脱日常を望んだ旅だったが、立ち寄った京都嵐山でふたりの前に倒れこんだ男の背には、竹筒が!! 現場から走り去った謎の女とは? やがて事件はふたりを追うように竹原へと舞台を移し、かぐや姫伝説との奇妙な悲しい類似をみせる。
(カバー背表紙より)

 ドラマにおける尾道の竹薮は原作では嵐山であり、東京にある日本酒アンテナショップや竹原郷土料理の小料理屋は尾道での話のようである。 大まかなストーリーと舞台となった観光地区・登場人物や建物等は一致している。 原作では藤井酒造・竹鶴酒造・照蓮寺・おかかえ地蔵が書かれており、尾道では「時かけ」や広末○子の話まででてくる。

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以下は、BSジャパンにて2016年6月に再放送された時の番組説明である。(同番組のBSテレ東による放送ではない)

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ザ・ミステリ―『小京都サスペンス かぐや姫伝説殺人事件』

 団地妻三人お気楽旅行事件簿。広島尾道~竹原~東京~仕組まれた宿命の旅…時を越え竹やぶの死体が語る謎。

【出演】岡江久美子、柴田理恵、深浦加奈子

番組内容
 多忙な夫との毎日に不満を持つ専業主婦・吉永香織(岡江久美子)は、気晴らしに友人の藤村紀子(柴田理恵)、広未凌子(深浦加奈子)を連れ3人で尾道・竹原へ一泊旅行に出かける。香織は尾道の道中、竹薮の中に立つ美しい和服の女を見かけるがその直後、竹が刺さった死体を目撃してしまう。死体の近くには皮の手袋が…捜査を進めるうちに殺されていく人間達の近くに落ちている品物が、かぐや姫物語に出てくる宝物と共通していることに気付く。

出演者
 吉永香織…岡江久美子
 藤村紀子…柴田理恵
 広未凌子…深浦加奈子
 吉永謙介…船越英一郎
 月谷満代…小松千春
 月谷弥兵衛…名古屋章
 草野刑事…ベンガル
 石山英次…日比野玲
 永野和平…湯江健幸

原作・脚本
【原作】野村正樹「尾道・竹原<かぐや姫>殺人」(双葉社ノベルズ・刊)
【脚本】橋本以蔵
監督・演出
【演出】伊藤寿浩

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  2003年11月3日にテレビ東京で再放送された時に撮ったブラウン管画面の抜粋である。タイトルを見ると「古都旅情サスペンス かぐや姫伝説殺人事件」となっており、BSの2016年再放送の番組説明とは異なっているのはなぜだろうか。

 火曜サスペンス劇場や他のサスペンスドラマにも竹原が舞台となったものが多数あり、再放送が繰り返されるので毎週の番組表検索は欠かせない。
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#02-03:TV番組の一例


 それにしても関東ローカル局「テレビ東京」はなぜこうも「竹原びいき」なのだろうか。アド街やドラマを見てきたカミさんもこれには同感しており調べてみたようだ。テレビ東京の元社長・中川順(なかがわすなお/1919~2010年)氏は広島県出身で、吉名出身の池田勇人(元内閣総理大臣)と親しい間柄であったことがウィキペディアに書かれているとのこと。竹原出身ではなさそうだが、元社長は竹原に何かのゆかりがありそうだ。

2019.11.04-2


 町並み保存地区内にある「竹楽」を訪れた人なら、店内にビンテージっぽいテレビが働いているのをご存じであろう。ドウシシャの液晶テレビだったと思う。このテレビ、画面がLCDでアスペクト比16:9でありフラットなため、白黒ブラウン管テレビでリアルタイムに「トムとジェリー(画と声がズレる時あり)」を見て育った世代には少々物足りなさ感があるに違いない。この類は高価なレトロ調の多機能インテリア・テレビに位置づけられる。上蓋を開けるとDVDなどをたっぷり収納できるし、画面下の操作部を開くとBDレコーダーなども収容できるので、これ単体でデモ映像を延々と流す展示物として働かせることができる。もちろん地デジ・BS/CSと外部入力も装備しているので個人用としても利用可能。

 「竹楽」でこの存在と利用法に刺激されて血が騒いでしまい、高機能でありながら4:3で白黒ブラウン管のビンデージっぽいテレビを自作してみることにした。作成期間は延べ1週間、費用は1万ぐらいかかったかも。ベースは捨てられずに押入れにしまったままのPC用小型白黒ブラウン管モニタ、SVGAと低解像度であるが未だ映るので捨てるには惜しいし、捨てるなら高額な処分料をとられるので困っていたものである。

 電源を切っても高電圧を蓄電していそうなので、感電しないよう恐る恐るケースを外して中身だけ取り出し、ダイソーで買った工作板でこさえた古く見える木箱に入れてみた。スピーカーの網はそれっぽくなるPC用外部スピーカーの右パネルを外して使い、チャンネルつまみはアキバで買ってきた市販品とした。特に苦労したのはブラウン管の額縁である。紙粘土を使ったが乾くと粉状にハゲてしまう。補強にとラッカーを塗るとテカルし、乾くとラップ状に剥がれてしまうから始末が悪い。つまみは数字が0~9なので、パワポで1~12のリングを描いて写真用紙へ印刷したものを貼り付けた。このチャンネルつまみは電源スイッチ付の音量調整とし、外部入力の音声をスピーカーで鳴らすようにした。一段落した段階でウェザリング(で良いのか怪しいが)して如何にも朽ちて黄ばんだプラッチック風にしてみた。

 ドーシシャ製にはテレビ機能があるが、NHKを気にせずに使ってもらえる仕様という言い訳をしてチューナーは内蔵しないことにした。元々PC用モニタなので、こっそり後ろへPCをつなげばそのまま動画再生できるが、DVDなどからの外部入力機能が無いため画像信号コンバータを内蔵してコンポジット信号、HDMI、アナログRGBが使えるように増強した。

 では以下のその写真を見てほしい、これが自作のビンテージっぽいテレビ「MicroVision」である。本当はあの看板の「キドスカープ」としたかったのだが白黒なのでダメ。ソニーのトリニトロンに似せた「マイクロトロン」だと電磁波で危なそうだし、小型が一番ウリなので「ミクロビジョン」とした。
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 その通り、白黒画面に映っているのは「竹楽」である。何を映すか色々と悩んだ末の無理やり感たっぷり演出。これは今年3月に衛星民放で放送された『高島礼子が家宝捜索!蔵の中には何がある?』でNPO法人ネットワーク竹原の理事長である佐渡さんを訪ずれた回である。載せたついでだが、上のプロジェクターはアキバで5000円で買ったジャンクながら完動品。ここから白い2m幅のロールカーテンに投影すると90インチ越えの動画が楽しめる。

 素人のニワカ工作なのでしっかり「手作り感」が残ってしまったが、小型ゆえの可愛さも滲みに出ている自画自賛。サイズ確認にはピース缶かハイライト箱を置くのが昭和世代のシキタリなのだが、喫う習慣なしなので毎朝すすっているヤクルトをそばに置いてみた。これでもサイズ感が怪しいので「トースター」ぐらいとしておこう。

 結局のところ自作テレビと竹原との関係は?と問われると辛いが、いつも帰省時に「竹楽」で見かけるビンテージっほいテレビがきっかけで作ったというだけで、インスタみたいに「見て見てこれ!」で「ふふーん、それがどうしたの」となる覚悟で書いたのがこの記事である。

 他に自宅と実家合わせて4台の外部入力付14インチ・ブラウン管カラーテレビ(地デジ不可)が眠ってる。処分するには色々と選択肢はあるが、また木箱を作って入れてしまいそうである。リタイアしたアナログテレビのセカンドライフみたいなものかも。

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