12月7日に訪れた際は鬱蒼とした急勾配で長い石段に圧倒され踏み入る事かできなかった。今回は晴天でもあり、陶製の狛犬と獅子(阿吽狐の眷属)を見たくて思い切って長い強い段を頂上まで登ってみることにした。(2021/12/30撮影)

 自動車を路肩に載せて停めて置き出発。
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 鳥居には扁額自体が無く、両サイドの注連柱にも「藤九郎神社」らしき名称は見当たらない。
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 両注連柱には稲荷神社であることを示す「印」?が彫られていた。
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 遥か彼方に境内の鳥居が見えている。
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 石段の間隔が狭く急勾配なため息切れがした半分辺りでマスクを外した。
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 全石段数は約100段超であろうか。
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 境内に着いた。
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 見下ろすと地上は遥か彼方。この石段は年寄りにはつらい。
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 右側にはお稲荷様の眷属(使い)である陶製の獅子(阿形の狐型)。
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 左側には狛犬(吽形の狐型)。
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 向かい合う陶製の阿吽狐がある稲荷神社を訪れたのは初めてである。
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 割れたのか割られたのか、始めからこうだったのかは分からない。継ぎ接ぎの痕が痛々しい。
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 明治25年5月に奉納。
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 こちらが稲荷神社の拝殿である。
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 通常の神社式の礼拝をして家内安全と病気平癒を祈願。撮影のお許しもお願した。
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 こちらは拝殿右横。
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 こちらは拝殿左面と倉庫らしき建物。
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 倉庫の後ろにも祠がある。こちらは「掛ノ蒲穀神社」の御神体が祀られている。
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 拝殿の裏には稲荷神社の御神体が祀られている本殿が鎮座していた。
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 こちらにも阿吽狐が向かい合っているが石製。こちらは何だか可愛い!
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 こちらがお稲荷様が祀られている本殿。ちなみに稲荷の神様は狐ではなく眷属(けんぞく=従者)であり御神体ではないらしい。稲荷神社の祭神様は宇迦之御魂神(ウカノミタマ)である。
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 拝殿をぐるりと回って正面に戻る。
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 掛ノ蒲穀神社の祠を正面から。
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 境内脇からは民家へ通じる小径があった。その小径側からの境内の眺め。
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 色々と探してみたが「藤九郎」という神社名にまつわる解説などは見当たらず。
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 もう一度、拝礼して石段を下った。
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 本神社は、斑(まだら)の狐が出没した地域の人が信仰をするために創建したものと伝えられているが、「藤九郎」という神社名については謎のままである。身近に幼少の頃にこの藤九郎神社の境内でよく遊んでいたという知人がいるので、機会が有れば色々と訊いてみたい。神社向いの「掛ノ蒲」(吉名町)は三井金属の堆積場になって埋められるまでは綺麗な砂浜の海水浴場だったということは吉名町の人々からよく聞く話である。藤九郎神社の境内からは、この砂浜や瀬戸内海の島々が眺められたそうだが、今回訪れた際は茂みに覆われて掛ノ蒲などを一切見ることができなかった。