「賀茂川の切り抜き」を撮りに行った帰りに通った賀茂川河口の土手、ここにも昨年は見た覚えのない「オオキンケイギク」の群生があった。真っすぐで殺風景な土手を色鮮やかな黄色に染めている光景は、これが悪性外来種であることを差し引いても絶景といえよう。(2022/05/27撮影)

 場所は賀茂川河口付近の西沿いの土手。皆実橋西詰から西小学校までの中間辺りである。皆実橋方面を眺めると100m程度の群生が見られた。
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  反対側の西小方面には50m程度。
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 わざとらしく群生の中から皆実橋側を撮ってみたが、満潮の水面の水色と相まって、「いかにも風景写真」的な写真が撮れていた。
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  逆方向は疎らな群生で見映えに欠けていたので、竹原であることの「証し」として三井の煙突を入れて撮ってみた。
#04
  煙突が遠すぎて失敗。
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 この土手、対岸に比べてやけに幅が広いのだが、その理由を竹原が「マッサン」フィーバーの頃に講演会で聴いたのを思い出した。この土手の海側の小山に竹鶴政孝が迎賓館を造る計画が進行中、この土手の道幅が拡張されたところで迎賓館の建設が頓挫。その中止理由までは語られなかったが、もし迎賓館の建築が実現していれば、このような荒れ果てた土手にはなっていなかったであろう。修景されたプロムナードになって絶景スポットとなっていたに違いない。
 これを撮った後に帰宅したら玄関の花瓶に黄色い菊が飾られていた。近所の空き地でたくさん綺麗に咲いていたので一輪摘んで持ち帰って飾ってみたとの事。驚くべき繁殖力の高い悪性外来種であることを話して即ゴミ箱へ廃棄させた。