購入月日:2007.春
竹原でロケされたドラマでは舞台を「竹原」として扱うものが多いが、映画では尾道の一部となったものや架空の街となることが多い。その中で2006年作品『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』は正真正銘の「忠海」が舞台である。この映画が竹原でロケされていることを噂ではきいていたが、どうせ「ズッコケ・・組」みたいに架空の街のできごとと、あまり関心は持っていなかった。幽霊トンネル自体は竹原市内ではなさそうな気がするが、ほとんどが忠海付近でおこった「不思議なひと夏の物語」である。
この映画が上映され始めた頃に関東の上映映画館を探したが、足を運ぶにはあまりに遠すぎる場所ばかり。結局、上映が関東エリアから中部エリアへ移ってしまい映画のことはすっかり忘れてしまった。その後、初版の特典付DVDが発売されたのを買ったのがこれである。
このDVDを観てビックリ。あの篠原涼子が竹原に来ていたのだ。もたいまさこ、西村雅彦、なぜか濱田マリが女医役である。主人公である花田一路役の須賀健太はどこかで見たことがあるのだが分からなかった。
この映画の1年前に『ALWAYS・三丁目の夕日』が全国的に話題となり、東京が舞台ではあるが昭和生まれとしてはどうしても観ずにはいられなかった。ロードショウが始まってすぐに池袋のシネコンで鑑賞。これが本当にCGかと驚くようなリアルさによる懐かしい映像ばかりで不覚にも涙を流してしまった。その映画の古行淳之介役が「どこかで見た」一路であった。
『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』は竹原ロケといっても、お決まりの「町並み保存地区」は出てこない。瀬戸内ならどこにでもある港が見える街、あえて竹原町を外した忠海~大乗が舞台となった本作品はとても新鮮であった。最後にこのDVDに付いていた3枚のシールであるが、一路の後頭部に残った交通事故の手術跡シール、飼い犬ジロの眉毛シールはわかるが、リアルな目玉シールをおでこに貼って三目小僧に変身!は映画とは関係がなく意味不明。