安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

2012年02月

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撮影月日:2012.01.02
 やはりここを訪れないわけにはゆくまい・・。 鎮海山は竹小時代によく遊んでいた所である。 どこから登ってどこを通って山頂辺りまで辿り着いたかは全く覚えていないが、 道らしき道は無かった記憶はハッキリしている。 急な坂を木の枝や幹にしがみつきながら葉っぱで滑るのをふんばっていた。 鉄砲水で本殿が跡形も無くなった磯宮神社の裏あたりまで友達と「探検ごっこ」をしていたのである。 その頃以来ここを訪れることも全く無く、低すぎた山は記憶から殆ど消えていた。 数年前に山岳会に入っている友人から「鎮海山ハイキングコース」について聞いてコースマップを貰っていたので、 少し気にはなっていたがハイキングに行くなら朝日山のほうが達成度が高いと思っていた。
 この鎮海山の頂上にいつのまにか建造物?が造られており幟が見えていたが、これを確認しに行くまでの意欲はわかなかった。 しかし、アニメに登場したことでここを訪れる者が増え始めており、帰省時の1月2日に軽い気持ちで訪れてみようとハイキングコースにトライしたのである。 貞光神社と竹小第一校庭の間にある小吹への坂道を登って200mぐらいで右折、ここから坂が急になり竹薮に囲まれた登山道となる。 87mの山なのでたいしたことはないだろうと思っていたが、足にズシリと尿酸が溜まり始めるのがわかる。 途中から息切れし始め休むこと数回、所要時間は10分もかからなかったが何だか黒滝山への頂上のほうが軽く感じられた。
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 山頂に到着すると左側にあの「鎮海山 砦」そのままがあった。 既に誰かかが訪れていたら、後から誰かが訪れたら、色々と話がしてみたかったが1時間程度ここで過ごしても誰一人会わなかった。 ここからの景色は予想外に素晴らしく、普明閣からの眺めとは違った趣があった。 遠くには海に浮かぶ契島、眼下には呉線を跨ぐ国道185号線の高架バイパス、三井の煙突、呉線をカタコト走る2両編成の車両も間近に感じられる大パノラマ。
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 山岳会による看板以外にも説明板が2枚。(画像クリックで説明文表示) 下の貞光神社でも見たような気がするが鎮海山に城があったようだ。 どちらも城に関する説明だが社会科や歴史の本を読んでいるようで年号が多い。 城や神社のイラストかイメージ図をひとつ描いてくれると有り難いのだが・・・。
 弁当かおにぎりを買ってここで食べれば良かったのだが、さすがに一旦降りて買いに行くまでの体力はない。 竹薮から山頂までの様子を下に紹介する。 私としては雨の日や夕方には訪れたくないコースである。
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 撮影月日:2011.12.30

 2009年8月6日から帰省の度にトキドキ様子を見に行っている本川(この辺りは汐入川というらしい)の「水門」。 それから1年後には水門本体は大まかに完成していたが制御室は未だだった。 更に4ヶ月後には水門の横を閉じる壁の工事が始まって1年後には壁が完成し船舶の出入は水門自体からしかできない状態となった。 いよいよ完成間近。 残るは制御室の機器工事だけかと思われるのだが、竹原港への一方通行路が変更されて対面通行になるほどの大規模工事が行われていた。 この「排水機場」というものが水門の正式名称なのか、水門を閉じたときに本川側の水を汲み上げて港側へ排水するポンフ機構のことなのか分からなかった。 この工事は今年度末で終了する計画なので次回の帰省ではもう正式稼動しているに違いない。
さて、この水門の制御シーケンスはどのようにするのだろうか。
  • 通常は水門を開いて船舶を往来させる。
  • 潮が上がってくると海水が本川へ逆流し始めるので潮位を警戒監視する。
  • 道路冠水となる水位に達する前に水門を閉じる。
  • 水門を閉じた状態のままでは更に本川の水位が上昇することになるのでポンプにて港側に排水する。
  • 潮がひけば水門を開いて通常に戻す。
まあこのような制御だが大雨による洪水と大潮が重なったときの制御が難しそうだ。 竹原町が床下浸水するのはこの状態が殆どであり、上流から洪水の水が流れ込んできても水門の水位が港側よりも低くなるほどの超強力なポンプが必要である。 また、洪水等で停電した場合は自力で制御再開とポンプ駆動できる発電設備も必要となる。 更に制御機器が何らかの異常、たとえばソフトウェアのバグとか落雷とかで制御不能となった場合のフェールセーフ機能の装備・・・考えているとイヤになってしまうほどの複雑なシステムになりそうである。 制御室に監視員を常駐させて水位をモニタで監視するようなシステムではさすがに時代遅れだし、 警戒水位になると担当者の携帯電話にメール等が届いて自転車で制御室へ向かって水門を閉めるというのもなさけない。 満潮の時間に寝坊したり連絡不通で水門を閉められず町中が床下浸水したなんてことになるとお茶の間ニュースに取り上げられてしまう。 まあ、要らぬ心配ということで、次回は満潮時の様子を見に行くことにする。
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