2019.11.20
#01:VR竹原のチラシ(2017年版-(c)竹原市)
これはかなり前に「道の駅たけはら」で持ち帰ったまま忘れていた「VRで観る、竹原ガイド」のチラシである。VRとは仮想現実だが、どのようにして竹原を仮想空間上に構築しているのか、さっそくQRコードからアクセスしてみた。ちなみにこれは竹原市観光協会のWEBコンテンツでPC/スマホ共用版である。著作は竹原市のようだ。私のようにスマホ操作に不慣れでPCキーボード入力は「かな打ち」しかできないような人にはPCでのアクセスをお奨めする。
1998年頃に作っていた私の旧ホームページ第6版で、竹原市地図をクリックするとその場所の写真とエピソードが表示される仕組みで仮想空間(コンピュータ上)に竹原を再現させていたのを思い出した。写真があまりに増え過ぎて操作も煩雑となり、データが膨大となってサーバサイズ5MB上限に達したため続く第7版では完成半ばでやめてしまった経緯がある。
それではこのVR竹原はどうなっているのであろうか。スマホでのトップページは Google StreetViewのような竹原地図とカテゴリ・ボタンがあり、各ボタンを押すと観光スポットや施設の写真と詳細説明が表示される。地図側ではメニューから地図のエリアの選択ができる。(PC版は地図はタブ、カテゴリのボタンは下に配置)地図上のVRマーク、グルメマーク、番号をタッチすると該当する画面へ切り替わる。人を地図上へドラッグすれば Google StreetViewと同様の操作で写真による街が現れて360度パノラマ内で動き回れる。地図上の吹き出しをタッチすると施設に出入りできたり、関係するVRポイントへジャンプできる仕組みである。
ではスマホで普明閣へ行ってみよう。トップ画面にて左上の[MENU]をタッチするとエリア選択ボタン一覧が出るので「町並み保存地区」をタッチ。すると地図が保存地区エリアへズームする。地図スクロールは二本指で引きずればよい。VRで普明閣へ行きたいので今は不要なスポット表示を消しておきVRボタン表示のみとする。そして地図上の「VR西方寺普明閣」タッチしたら一気に普明閣の舞台上へテレポート。右の朝日山へ向いてみたのがこの画面となる。
#02:普明閣の舞台から朝日山を望む
ここで吹き出し「朝日山へ」をタッチしてみよう。確認ボタンをタッチ後に朝日山頂上へジャンプ。写真の移動は1本指、ズームは2本指である。三井の煙突と竹原港が見えるようにズームしてみたのがこれ。
#03:朝日山頂上から竹原港を望む
どれも天気の良いHD画像である。竹原ハットから「道の駅たけはら」の1F売店に入れて、階段にある2Fをタッチすればお馴染みのアニメ立て看板が並んでいた。試しに実家へも訪れてみたが表札が読めそうなくらい高精細で勿論中には入れなかった。
他にも Google Mapに多数の情報とリンクを盛り込んだ仕掛けがしてあり、実際に竹原を訪れる前のシミュレーション用としては「十分過ぎる」では言い尽くせない驚愕のコンテンツであった。VRだけでなく「竹原うまいもんマップ」にさえ無かった店舗も含めてカバーされているのか吉名の農家レストラン、田万里のココリコ、仁賀のスペースアンソロジー、長浜のホクストンなど広域のグルメスポットに限らず、王将やヒロハウスなどの地元民が行き付けの店まで写真入りで紹介されていのである。
私が20年前に途中で挫折した理想のホームページ「安芸の小京都 竹原(第6版)」の到達点がまさにこれなのである。このVR竹原のコンテンツとコードを作成して、常に最新情報に更新している担当者とはどんな優れた人なのだろうか。一度、お会いして制作過程の苦労話や「ハチ」とか「プロ棋士の桐谷さん逸話」など話をしてみたい。
すっかり忘れて放置のままだが写真だけでなく動画もホームページから鑑賞できるよう10年前から5年前まで Youtube へ動画を多量アップしておいたのを思い出した。確認したら「安芸の小京都 竹原」の動画リストに未だ21本残っていた。朝日山頂上までの車載カメラ、ドローンなど未だ無い頃のヘリからの撮影動画、竹原音頭の盆踊り(なぜかこれが再生回数トップ)、あいふる316など、最近撮られた町並み保存地区や大久野島の動画で「お腹いっぱい」になったら箸休めとして試しに観てほしい。なお、旧ホームページ第7版「安芸の小京都 竹原(takehara_photo)」やツイッター「安芸の小京都 竹原 takehara_photo」は賞味期限が近いので今のうちに食べておいて欲しい。