安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

2020年06月

 いつか帰郷したらトライしたいベスト5。
1.普明閣の舞台を独占して昼寝する。
2.的場海水浴場の砂浜で家族バーベキューする。
3.仁賀でホタルにまみれる。
4.レンゲ畑で転げまわる。
5.大潮干潮時のハチ岩へ登る。
まだどれも実現できてはいないのだが、この2番目が実現不可能となっていたことが判った。

2010年頃からだったと思うが、GW連休の帰省で的場を訪れると砂浜には家族や仲間のタープが沢山張られており、バーベーキューが盛んに行われていた。「よし、いつかは的場でバーベキューしたるぞ!」と毎年恨めしく写真を撮りに訪れていた。そして帰郷してから初めて的場を訪れて見たのだがタープどころか釣り人が数人程度いただけだった。
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#01-03:寂しい的場海水浴場(2020/06/02撮影)

 平日なので人気(ひとけ)が少なかったのだろうと思ったのだが、的場公園内の駐車場には10台以上の自家用車やバイクが停められている。釣り人の人数よりも明らかに台数が多いのだ。残念な気持ちで自分の車に戻ってみると防潮壁にこんな看板が取り付けられているのを見付けた。
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#04-05:警告看板(2020/06/02撮影)

「当公園では、竹原市都市公園条例によりバーベキュー、花火、キャンプは禁止されています。・・・」と警告されていたのである。まぁ、昼間から花火をする「やんちゃな大人」や砂浜を大声で走り回って「つばえる大人」は多数目撃してきたが、その大人たちの一部にはタープを張ってバーベキューをしていた者もいた。こいつらのせいで素行の良し悪しに関わらずバーベキュー禁止となったに違いない。
待てよ??「的場公園では」とあるが、砂浜は公園になるのだろうか。もしかしたら駐車場エリアが公園であり、砂浜自体は公園外なのかも・・・。と地図看板を再確認。
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#06:地図看板(2020/06/02撮影)

この看板では「的場公園」は駐車場エリアであり、突堤内と砂浜は公園外に見えるのだが、でもこの区分けは屁理屈みたいなものだろう。気になるのが警告文に英語文が多い事。ということは外国人が多く訪れていることが伺える。なぜか通常有りがちな中文やハングルではなく英文のみなのである。いずれにしても私の念願である「的場でバーベキュー」は波打ち際の泡と消えたのである。
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#07:的場の砂浜(2020/06/02撮影)

海の藻屑となったのである。仕方ないので替わりの念願を「的場からジェットスキーで幻のリゾートアイランド阿波島を訪れる」とでもしておこう。
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#08:的場の潮だまり(2020/06/02撮影)

的場へ流れ出る仮屋谷川に架かる橋にも「公園内での飲食等の自粛」が!「新型コロナ自粛」ということは「いつしか自粛解除」が訪れるはずである。右側のイラストは「花見の宴会」のようであり、自粛要請が解ければ再開催が可能のようだが、左側には禁止されている「家族でバーベキュー」も描かれていることに「×」が「〇」となる微かな望みありか。いや、ないない!!
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#09-10:仮屋谷川に架かる渚橋(2020/06/02撮影)

公園出入口付近に有った別の警告板を見付けた。これには夏季の間は車両乗り入れも禁止されていることが書かれていた。
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#11:別の警告板(2020/06/02撮影)

 広島県に緊急事態宣言が出された直後だったが、中古の軽自動車を手に入れたことで行動範囲が格段に広くなり、「市内範囲ならば」とこれまで自転車では行けなかった仁賀の「スペースアンソロジー」を電話予約してから訪れてみた。かなり前、様子見だけで玄関先まで行ったことは有ったが、ここで自分がランチを食べるのは初めて。場所は仁賀ダムの多目的広場から更に上流の県道?330号沿いであり、古民家をリノベしたレストラン兼ステンドグラスのワークショップである。庭には貸し自転車もあり、仁賀ダムの湖(芙蓉湖)周囲のサイクリングも可能そうだ。ここを自転車で訪れているツワモノもいるそうだが、普通の人はさすがに自動車やバイクでなければ到底無理であろう。因みに旧ホームページで紹介していたのは数年前にカミさんが帰省時に親戚の車で訪れた時のものであった。
 概観はこんな感じの古民家なのだが、竹原のどこにでもありそうな広い庭のある農家そのものだ。看板も目立たないので通りすがりに寄るのは困難。目安になりそうなのは隣の寺ぐらいだ。
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#01-03:概観(2020/04/19撮影)

 庭内にはテント?を常設。竹原町に時々訪れているキッチンカーが停められている。このキッチンカーは「道の駅たけはら」で目撃したことがあったが、同型のもので「ホクストン」や「ほり川」も市内で見たことがある。
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#04:庭の様子(2020/04/19撮影)

 店の玄関は水色の扉である。ギギギと開いて土間に靴を置き、座敷の板間へ上がる前に手の消毒をお願いされる。店内は右側が板間に座る座席、左側とその奥が畳に椅子とテーブルが置かれた席が10席程度ある。窓際の席ならば窓からこのような眺めとなる。
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#05:掃出し窓からの庭の様子(2020/04/19撮影)

 ランチのメニューには多数の品があるのだが、今回はピザランチとデザートを注文した。このランチセットにはスープとサラダも付いている。ランチ名は忘れてしまったが、焼き立てがこのような板の皿に載せられて持ってこられる。
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#06-08,13:注文したピザランチとデザート(2020/04/19撮影)

 ここの常連客になりたかったのだが、新型コロナの影響で一時的にテイクアウトのみとなってしまった期間がある。その時に電話注文したピザがコレラである。電話から約1時間までには出来上がっているので仁賀まで車で直行。店頭でこのような箱にて受け取るのであるが、この箱は通箱となっており、次回に持参すれば割引が有るとのことだ。テイクアウトも便利で良いのだが、やっぱり焼き立てのピザをホフホフと頬張りながら、庭から見える仁賀の山肌を眺めるのが良い。
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#09-12:電話注文したテイクアウトのピザ(2020/05/05撮影)

 それから緊急事態宣言が解かれた直後、再びスペースアンソロジーを訪れてみた。仁賀ではそろそろホタルが飛び交う季節なのだが、ダム完成後は何処でどのようにホタルを鑑賞できるのだろうか。昭和時代は仁賀の賀茂川沿いを夜中に自転車で走ると、口にホタルが入るほどだったと知人から聞いている。


 以前から気になっていた新しい店「インド料理レストランMAYA(竹原店)」へ昨日初めて訪れた。城原医院の近くにあった「煉瓦亭」がいつのまにか閉店となっており、後にここがインド料理店に変わっていたのだが「えっ!竹原に本格的なインド料理のお店??何だか気になるなぁ・・」と感じていたのである。
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#07:インド料理レストランMAYA(2020/06/02撮影)
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#06:インド料理レストランMAYA(2020/06/02撮影)

 これまで住んでいた関東でインド料理店といえば「ナンと各種カレーに加えて辛い料理、そしてスタッフがインド人」だったのだが、竹原店はどんな店なのだろうか?ユメタウンで買い物した後に駐車場が分からなかったのでそのまま停めておき、歩いてそのまま店へ直行。店頭にはランチメニュー看板があり、ランチA~Fという品揃え。
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#04:店頭ランチメニュー(2020/06/02撮影)
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#05:店舗入口(2020/06/02撮影)

 本格的なナンとカレーがセットのランチDに決めて玄関へ入ったら「いらっしゃ~い」と外国訛りの声が聞こえた。ナント!!、スタッフ全員がインド人のようである。店内にはテーブル席が数席あり、インド映画に出てきそうな絵画やBGMが流れていた。メニューを開くと昼間はランチで夕方からは「酔えるインド料理店」となることが分かった。注文したDランチには3種類程度のカレーから1品選択、本日のカレー(その日はマシュルーム)の2皿にナンとサラダが付くものである。ドリンクもランチ注文に加えればラッシーやチャイが低価格となるシステム。それにしても注文スタッフも厨房の料理人も全員が日本人ではないのだ。(たぶんインド人だろう)夫婦で顔を見合わせ「ここは竹原だよねぇ?」と店の外を見れば窓からは竹原税務署や城原医院が見えている。注文時に聞かれるのが「辛さ」である。「0(ゼロ)」が「甘口」、「M(マイルド)」が普通、「H(ホット)」が辛口、「SH(スーパーホット)」が激辛とのこと。私はHのキーマカレー、カミさんはMの野菜カレーを注文、そして食後にチャイを加えた。
 時刻は13時過ぎだったが、訪れた時から他に客が3人加わった。厨房からはナンを叩く「パンパン」という音がして、BGMはタンブールやシタールの音色、目をつむればもうここはインド空間なのだが、なぜか壁にくたびれた障子の戸が・・・。煉瓦亭の名残かもしれない。
 10分程度で料理がテーブルに並べられた。これがそのランチDである。
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#01:ランチD(キーマ+マシュルーム)(2020/06/02撮影)
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#02:ランチD(野菜+マシュルーム)(2020/06/02撮影)

 メニューを開くと夕方からのアルコール・ドリンクや単品料理、ボリュームのあるディナーセットも載っていた。かしこまったディナーというよりは仲間でワイワイできる居酒屋的な店のようで、その証として壁面にはコールボタンが備え付けられている。紙ナプキンには「黒瀬店」「広店」「竹原店」と書かれており、また「なんで竹原に本格的インド料理店が??」と再び顔を見合わせた。カレーはHを注文したが「濃厚で少々辛い」であり、これで1000円(ランチ)+150円(チャイ)は味・量。雰囲気がとても満足のゆくものであった。未だ口にヒリヒリを残しながら「ごちそうさま」でした。これを機にまた訪れてみる予定である。
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#03:メニュー(2020/06/02撮影)

 そういえばこの建物はレンガ造り、以前は「煉瓦亭」だった。何の料理店だったか忘れてしまったが、壁にはその店舗名の痕跡が微かに残っていた。ちなみに駐車場は旧国道沿いの「業務スーパー」向かい側にあるようである。まぁ、ユメタウンPに置くほうが近いのだが。
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#08:壁に「煉瓦亭」の文字が・・・(2020/06/02撮影)
 

 竹原移住後、4月末ブログ再開の予定が6月になってしまった。

 その経緯(言い訳)だが、4月下旬にネット環境が整ったものの「光」であるにも関わらず通信速度は1~5M程度で使い物にならず。長年使ってきた無線ルータがボトルネックになっていそうでエディオン竹原店で買った新品へ交換してみたところ、何と!700M程度まで向上!だが、「おうち時間」とかテレワークやネット授業などが盛んになってくると今度はプロバイダが大渋滞しているのか通信不能となる時間帯が増してきた。夜中ならば使えるのだがパソコンを立ち上げる気力も無いし、中古の軽自動車を買ったものの5月は「不要不急」で竹原を散策することもできなくなってネタ無しが続いていた。そして6月、誰も居ないところならもう訪れても良いか・・と先ず選んだのが「久々の朝日山山頂」である。当初は6月1日に登る予定だったがあいにくの雨。そして晴天となった今日の午前となった。

 前回、朝日山を訪れたのは2014年頃なのだが、2018年の大洪水で登山道が荒廃していると聞いた。山頂まで到達できるか不安が有ったがダメ元で訪れて見ることにした。国道185号線の大井から朝日山登山道入口へ入り、案内板通りに「宿根の大桜」まで登ったが、所々、復旧工事されないままの難所多数あり。途中、橋が流されて迂回するところもあった。「大桜」から更に先へ進むと、以前登った時とは違ったむさ苦しい雰囲気。舗装道路には石ころが散在し、木の枝が左右から車をかすめる。スイスイと登れたワインディングロードが息が詰まる山道になってしまっていた。

 路面に転がる石を避けながらやっと朝日山山頂の駐車場に到着!した途端、場内のシカに遭遇。仁賀や宿根ではシカに遭遇するのは日常とのことだったが、野生のシカを見たのは初めてである。写真を撮ろうしたが既に姿なし。ドライブレコーダに残っていたかもしれないが、コピーしてとっておく手段がなく、下山に備えて電源を切っておくわけにもいかないので諦めることにした。

 これが駐車場の植え込みによる「朝日山」である。以前に訪れた時はハッキリとした文字だったが、殆ど消えかけてしまっている。
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#01:朝日山山頂の駐車場(2020/06/02撮影)

 さて、今回の登頂目的は「頂上からの竹原の眺め」を撮ることである。昨日、雨が降ったのでクッキリとした景色は臨めないが、竹原町や的場、瀬戸内海を見下ろすことはできるだろう。駐車場から50m程度徒歩で山頂に到着すると見覚えのある景色。観音堂と展望台である。
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#02:朝日山山頂の展望台(2020/06/02撮影)

 木々の間から見える景色はやはり霞んでいる。瀬戸内海の景色はダメそうだが、竹原町ならばと展望台へ上がってみるとガッカリ・・・。
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#03-12:展望台からの眺め(2020/06/02撮影)

 ご覧の通り、眼下の竹原町の様子は緑に茂った木々に隠れて見えなかったのだ。ドローンでも飛ばさないと無理な状態で、30分掛けて登ってきた苦労は水の泡。三脚を最大に伸ばして撮ってはみたものの三井金属横の江戸堀がチラリと見える程度。
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#13-18:展望台からの眺め(2020/06/02撮影)

 眺められる場所が無いかと歩いてみたが、どこも茂みに隠れてダメだった。その茂みの中で見付けたのがこの電波反射板である。電力会社か電話局の中継用と思われるが、設備に関する銘板等が全くない。ここからなら大乗の発電所辺りが眺められた。
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#19-20:反射板下からの眺め(2020/06/02撮影)

 竹原に戻ってのブログ再開を「朝日山からの素敵な眺め」で始めたかったが、残念な結果となってしまった。展望台上にあるこの眺望ガイドを恨めしく眺めていると周りに赤いダニがウヨウヨと群れているではないか。長居は無用、噛まれる前に退散することにした。
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#21:展望台の眺望ガイド(2020/06/02撮影)

 

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