安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

2021年12月

 昨年はコロナ禍で除夜の鐘と初詣を見送ったが、今年の年末は幸運にも感染者数0が続いていたので訪れてみることにした。除夜の鐘は照蓮寺と西方寺のどちらかをその年の気分で変えていたが、今年は普明閣ライトアップの鑑賞も兼ねて西方寺を訪れることにした。
 照蓮寺と西方寺との協定で除夜の鐘の開始は23:45とされており、自宅を出て西方寺に到着したのが23:35であった。先ずは山門に置かれたアルコール液で手を消毒して本堂前に参拝。鐘突堂前には既に参列者が十数人程度並んでおりその末尾に加わった。開始5分前には住職が訪れて除夜の鐘のお経?をあげ、列先頭から順番に鐘を突いて何番目かが書かれている御札が手渡されていた。(2021/12/31撮影)
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 私の番数は16番目であった。
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 列に並んでいた際に普明閣を見上げたところ、なぜか真っ暗、ライトアップされてはいなかった。自宅から西方寺へ向かっていた時にはライトアップされていた気がしたが、もしかしたら見間違えたか、23:30で自動消灯されたのか・・・。真っ暗の中、普明閣の境内を訪れてみたが、ライトアップされていない普明閣を撮っても仕方が無いので諦めて照蓮寺へと向かった。

 照蓮寺では既に108番目はとっくくに過ぎているはずだが境内を訪れてみた。 
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 例年ならば鐘楼の急な階段(ほぼ梯子)を登って鐘を突くのだが、なぜだかそのような様子が今年は見られない。しかし、鐘を突く音は何度も聞こえてくるのである。
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 山門横が明るくなっており、近寄ってみると上からロープが垂れていた。このロープを引くと鐘が突かれる仕組みになっているようだ。門横の説明書きによると、鐘を突く前に備え付けのビニール手袋をしてからロープを引くよう書かれていた。これぞ正しく「リモート除夜の鐘」であるのだが、今回は鐘を突くのはやめて礒宮の初詣の様子を撮りに行くことにした。
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 保存地区を抜け向島地区から礒宮に到着。例年ならば拝殿の境内への石段にビッシリと列が並んでいるのだが、コロナ禍のせいなのか全く列が無い。
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 拝殿自体の石段にも列が無く、賽銭箱前にも人は疎ら。
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 今回訪れたのは撮影のためだったので、別途家族で初詣をしに訪れる予定なのだが、年明け時刻過ぎにここまで参拝客が少ないとなると、元旦の昼間もこの程度の人出であろう。

 2010年頃から年末帰省ができた年には、照蓮寺か西方寺での除夜の鐘と礒宮での初詣に訪れていたが、ここまで人出が少ない年は初めてである。照蓮寺での年明けカウントダウンや礒宮の境内にズラリと並ぶ露店が会った頃が懐かしい。

 12月7日に訪れた際は鬱蒼とした急勾配で長い石段に圧倒され踏み入る事かできなかった。今回は晴天でもあり、陶製の狛犬と獅子(阿吽狐の眷属)を見たくて思い切って長い強い段を頂上まで登ってみることにした。(2021/12/30撮影)

 自動車を路肩に載せて停めて置き出発。
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 鳥居には扁額自体が無く、両サイドの注連柱にも「藤九郎神社」らしき名称は見当たらない。
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 両注連柱には稲荷神社であることを示す「印」?が彫られていた。
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 遥か彼方に境内の鳥居が見えている。
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 石段の間隔が狭く急勾配なため息切れがした半分辺りでマスクを外した。
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 全石段数は約100段超であろうか。
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 境内に着いた。
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 見下ろすと地上は遥か彼方。この石段は年寄りにはつらい。
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 右側にはお稲荷様の眷属(使い)である陶製の獅子(阿形の狐型)。
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 左側には狛犬(吽形の狐型)。
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 向かい合う陶製の阿吽狐がある稲荷神社を訪れたのは初めてである。
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 割れたのか割られたのか、始めからこうだったのかは分からない。継ぎ接ぎの痕が痛々しい。
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 明治25年5月に奉納。
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 こちらが稲荷神社の拝殿である。
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 通常の神社式の礼拝をして家内安全と病気平癒を祈願。撮影のお許しもお願した。
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 こちらは拝殿右横。
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 こちらは拝殿左面と倉庫らしき建物。
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 倉庫の後ろにも祠がある。こちらは「掛ノ蒲穀神社」の御神体が祀られている。
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 拝殿の裏には稲荷神社の御神体が祀られている本殿が鎮座していた。
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 こちらにも阿吽狐が向かい合っているが石製。こちらは何だか可愛い!
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 こちらがお稲荷様が祀られている本殿。ちなみに稲荷の神様は狐ではなく眷属(けんぞく=従者)であり御神体ではないらしい。稲荷神社の祭神様は宇迦之御魂神(ウカノミタマ)である。
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 拝殿をぐるりと回って正面に戻る。
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 掛ノ蒲穀神社の祠を正面から。
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 境内脇からは民家へ通じる小径があった。その小径側からの境内の眺め。
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 色々と探してみたが「藤九郎」という神社名にまつわる解説などは見当たらず。
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 もう一度、拝礼して石段を下った。
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 本神社は、斑(まだら)の狐が出没した地域の人が信仰をするために創建したものと伝えられているが、「藤九郎」という神社名については謎のままである。身近に幼少の頃にこの藤九郎神社の境内でよく遊んでいたという知人がいるので、機会が有れば色々と訊いてみたい。神社向いの「掛ノ蒲」(吉名町)は三井金属の堆積場になって埋められるまでは綺麗な砂浜の海水浴場だったということは吉名町の人々からよく聞く話である。藤九郎神社の境内からは、この砂浜や瀬戸内海の島々が眺められたそうだが、今回訪れた際は茂みに覆われて掛ノ蒲などを一切見ることができなかった。

 12月19日に初めて訪れた道の駅の裏通りにある「たこ焼き店ちゃん」。「たこ焼き(8個入パック)」を買いたかったが売切直後であきらめたが、残りの端数6個を無料サービスで頂いたので1週間後に時間を早めて再び訪れた。8個入を1パック注文しかけた時に思い出したのが名物「たこせん」。たこ焼き2個(青海苔、ソース、マヨ)を海老煎餅2枚で挟んだシンプルなスナック。ハンバーガー用風紙袋に入れてあるので歩きながらでも食べられる。(2021/12/26購入)

 これは急いで自宅へ持ち帰った際に撮った「たこせん」と「たこ焼き」である。挟んだ後に押さえ片側だけを割ってある。
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 なぜだろうか・・・「たこ焼き」とソースと海老煎餅の味と食感が相乗効果でそれぞれ際立っている気がした。パリパリ海老煎餅の中にトロトロのソース&マヨと「たこ焼き」。
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 これは8個入の「たこ焼き」
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 「たこせん」の作り方は意外とシンプル。市販の海老煎餅の袋から2枚を取り出し、1枚の上にたこ焼きを2個のせる。ソースとマヨネーズをかけ、青海苔をまぶした後にもう1枚を被せて押さえて割って紙袋に入れる。これなら「たこ焼き」以外を挟んでもイケそうだ。焼きそば、照焼、ハム、スライスチーズ・・・・とか。
 出来上がるまでのわずかの時間だが、ここに道の駅ができる前の話を少し交わした。私からの「ここに警察署が在った頃の享保町でよく遊びょ~たんよ」に「高いプロック塀があったねぇ」との応え。「天ちゃん」の店主は昔からこの民家に住まわれている方であった。未確認だが「天ちゃん」の「天」は苗字からとられたのであろう。

 「道の駅たけはら」の2階で売られていた芸陽バスのグッズ2種。「高速バス運行20周年記念セット(トミカ)」の箱と「かぐや姫号」の貯金箱である。20周年記念セットは2010年に2箱を既に購入したものだったが、貯金箱は初めて見る物であったので即1台を購入。価格は税込みで1980円であった。(2021/12/26購入)

 この「かぐや姫号」は初代とは顔が異なる2代目デザインの車両(1702ナンバー)が、バスコレの初代模型と同様にかなりの精度で模型化されたものである。先ずは箱の全面が以下。
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 ルーフのコイン投入口へコインを入れると「ピンポーン、高速道経由、竹原行き、かぐや姫号です。」など3種類のオリジナル音声が流れるらしいのだが、お試しの電池(LR44を3個)は同梱されておらず未確認のまま。プルバック走行は10センチ程後ろに引くと1.3メートル程度走った。

 箱の中から取り出して全面を撮ったのが以下。トミカのような実車両の縦横比がデフォルメはされておらず、実車を基に専用に造られた鋳型によって縦横比とカラーやデザインが忠実に再現されているようだ。
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 実車のルーフと底面は見たことは無いが、トミカかぐや姫号のルーフには車両ナンバーは書かれてはいなかったので、バスコレ旧かぐや姫号と同様にこの再現性のこだわりには脱帽!スリット投入口には金属センサがあり、コインがスリットを通過するとメロディが流れる構造のようだ。箱には5,10,100,500円硬貨が描かれているが、1円と50円も感知できると思われる。もちろん紙幣を入れても鳴りはしないし壊さないと取り出せなくなる。
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 底面にはコイン取出口がある。
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 ちなみに2010年頃に買ったトミカの「かぐや姫号」(初代顔)と「観光バス」のセット(税込2000円)がこれである。
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 電池を買うまではメロディが聴けないので、2017年に「きり屋」辺りで撮った本物の「かぐや姫号(1702ナンバー)」の車両を「かぐや姫号貯金箱」に挿げ替えてコラージュして遊んでみた。こうやって比較してみるとホイール色、テールランプ幅、窓フレームのトリム色と「かぐや姫」の円の大きさに違いが有るようだ。
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 個人的な希望としては松竹とコラボして「たまゆら号」も模型化して欲しい。この貯金箱には500円玉が約20枚入るようで、これから1万円貯めるにはかなりの年月がかかりそうである。

 礒宮八幡神社の掲示版、前回訪れた際は「七五三詣」の貼り紙だったが、今回の貼り紙は「ボクとキミと神さま日和」と書かれたAT-X系の新作アニメ・タイトルのようなポスター?だった。(2021/12/26撮影)
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 礒宮での何かのイベント告知かと思われたが、ポスター下には「広島県神社庁」と書かれ、その左横には「お伊勢さまと氏神さまのお神札をおまつりしましょう。」とあり、左上には伊勢神宮のお神札と広島県内の各神社のお神札(例)が添えられていた。
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 これだけでは一体何だろうか?だが、ポスター左脇には礒宮宮司の毛筆の添え書きがあった。「ご家庭や事務所に神宮大麻氏神札を祀り、幸福な日々が過ごせるように日々お祈り致しましょう。・・・・」、初穂料(1,700円)と氏神札(礒宮八幡神社)は分るが、この神宮大麻(伊勢神宮)とは?調べてみたら正月を迎える前に各神社を通して配られる伊勢神宮のお神札の正式名称であった。確か2015年に家族で伊勢神宮を訪れた際に「神宮」だけの表記は唯一「伊勢神宮」を表すものと聞いたことがあった。この神札を祀るには柱に貼るのではなく神棚レベルが要りそうだ。
 このポスターの「ボクとキミと神さま日和」についてはネット検索では見つけられなかったが、神社庁のサブページにはお子様向けの解説が用意されていた。このポスターには賽銭箱の前に立つ兄と妹の写真と「学校でたし算もひき算もかん字も習ったよ。ボクが妹にたくさん教えてあげるんだ。神さまのごあいさつもいっしょうけんめい教えるよ。だってね、神さま、ボクはお兄ちゃんなんだもん!」と、その半分下には家族で一緒に参拝して帰る途中のどこかの神社の写真も有る。このポスター1枚で何となくこれを歌詞に使った曲が即作れそうだが、そうそう、「神さま・・・」で浮かぶのが竹原でロケされた「たまゆら」のMusicVideo「神様のいたずら」である。MVに登場する各シーン、公園、純喫茶・・・街の人々や乗り物などが映る貴重な動画である。

最後に関連写真を2枚。
先ず、過去に張られていた広島県神社庁のポスター(2015/09/20撮影)
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もう一枚は、家族旅行(伊勢神宮・ミキモト真珠島・鳥羽水族館~大阪道頓堀)にて下宮と内宮を参拝した際の鳥居前にて(2016/08/09撮影)
#20150920
以上、色々と話が膨らませられた神社庁ポスターの1枚であった。 

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