旧吉名小学校向いの公園に池田勇人元内閣総理大臣の胸像があるのだが、その公園の側道に大きな神社があることを最近地元の方から聞いて知った。毎年、賑やかな祭事があるようなのだがコロナ禍で昨年から中止となつて残念がられておられた。神社の名前を聞き逃してしまったのだが、今回、自動車でその神社を訪れたところ鳥居の額を見て「光海八幡宮(こうかいはちまんぐう)」であることが分った。
 池田元総理の胸像がある公園内に駐車してよいのか分らず、神社境内を訪れることができなかったので、下調べをして改めて訪れる予定である。(2021/11/28撮影)

 前回この公園を訪れたのは10年以上前。真夏の豪雨災害で呉線が運休していた際に、竹原駅からJR代行バスに乗ってみたくて最短の吉名駅で折り返して戻ろうとしたところ、降ろされたのは国道185号沿いの吉名駅入口(芸陽バス停)だった。折り返しのバスは1時間後なので徒歩にて吉名駅まで訪れてみた際に本公園に立ち寄り、竹原福祉会館の池田勇人立像(銅像)とは別に胸像の存在を知った。
 公園に寄った後でバス停に戻って竹原駅方面行のバス待ちをしていたのだが、吉名までの片道切符しか買っていなかったのが大失敗。竹原駅から乗った際に運賃支払いはJR定期券と切符しか扱われていなかった事を思い出したのである。炎天下の中、再び吉名駅まで走って自販機で竹原駅までの切符を買って戻ってきた時には乗るはずだったバスは通り過ぎていた。このバス停から吉名駅までは走っても約10分の道のり、JR代行バスが吉名駅舎前で停まるものと勘違いしていたのである。
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 そして本公園右側に「光海八幡宮」の鳥居がある。
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 石段を上がれば更に石段があるらしく、吉名地区の中心地では一番高い場所にある神社らしい。
『たけはらの神仏を訪ねて』では光海八幡宮の正式名称が「吉名八幡神社」で、同一所在地に別の「光海八幡神社」が存在しているようだ。
 また、『竹原聞きある記』によると光海神社の謂れとしては・・・
吉名町の光海神社の御神体の石は、昔、吉名浦の沖で翁六郎左衛門(「たけはら神仏を訪ねて」の記述では六良左衛門)という者が漁をしていたところ、網にかかったものといわれている。翁が気にすることなく海に捨てたのだが、その後、三度も網にかったことから大岩の上に置いていたところ、その夜に赫々と異光を放ったので人々は大変驚いた。その光は真昼のように明るく海上を照らし、宮山に竜灯が上がったので翁は鎮座の泊所を知らされたものと思い、ここに石清水八幡宮を勧請して、この石を御神体としておさめたという。神輿が大岩へ御幸(=行く)する祭りが行われていたが、いつのまにかすたれてしまった。
 この「謂れ」には、る石でが明く照らされたことから「光海神社」と呼ばれるようになった・・・とおぼしき解説はなく、石清水八幡宮なるものも突然登場するのだが、ここには色々な神様が祀られているのだろうか?先ずは実際に光海神社を訪れてみることにしよう。