安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

2023年02月

 先週、「ゆめタウン東広島」の「無印良品」を訪れた際に隣りの書籍店「啓文社」にて目に留まったのが『古民家カフェ&レストラン 広島』(発行:ザメディアジョン)。竹原の古民家カフェやレストランも1件ぐらいは載っているだろうとページを捲ってみれば安芸エリアの先頭から竹原の各店がぞろぞろ登場!ページ途中になぜか西条の店舗が数件挟まれていたが以下の計5件が見開きページで外観・内装・主メニューやオーナー紹介などが掲載されていた。
 本書籍を買いたかったのだが、裏表紙を見ると価格が1650円。先月からのパンデミックな電気料金の高騰に怯えて、手に取ったもののそっと本棚へ戻した。その後、ふと思い出したのが「根古屋」にある本棚。前回訪れた際に台湾で買った珍しい本(日本と臺灣のユニーク店舗のデザイン図本)が本棚に加わったことをオーナーから聞いていた。もしかしたら本書も本棚に置かれているに違いない・・・と、午後から参加した「神明さん」の帰りに訪れてみたら的中!本棚の隅にこの『古民家カフェ&レストラン 広島』が挟まっていた。(2023/02/05撮影)
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 本の中身は掲載できないので内装の紹介写真に近いアングルで写真を撮ってみた。本棚?本箱?の黄色矢印の部分に本書が見つかった。
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 広島県内にある古民家(古民家風も含む)を利用したカフェとレストランが、全ページカラーで計61店掲載されているのだが、その内の5店舗が竹原であった。竹原には他にも数えきれない程の古民家を利用したカフェやレストランがあり、その全てが掲載された『古民家カフェ&レストラン 竹原』が出版できそうである。

 このところ解体工事の目撃が増えている。本日目撃したのは昨日の市立西保育所跡に続く忠海港沿いの「広島県果実農業協同組合連合会(愛称=JA広島果実連)」の旧本所と旧倉庫の解体である。現時点での公式サイトにおける会社紹介では忠海の事務所が本所となっているが、本会事務所一覧では本所が河内町入野に変更されていることから、忠海の本所が入野へ移転したことで跡地の解体が始まったようである。ちなみに移転前の本所を最後に撮ったのは昨年の夏である。

 場所は忠海港の桟橋とアヲハタジャム工場に挟まれた辺り。(2023/02/07撮影)
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 先ずはアヲハタ側から。
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 事務所の建物は内装解体中だが隣りに在った倉庫は既に更地になっていた。
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 防塵ネットで覆われているが、穴が開いている部分に階段が有り、未だ「広島県果実会館」(2F)の文字は残ってた。
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 桟橋側から。
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 本解体工事の名称は「JA広島果実連事務所及び倉庫解体工事」で、工期は令和4年11月25日から令和5年3月24日までとなっていた。本所は入野の「JA全農ひろしま」の施設へ移転してしまったが、忠海床浦の国道185号カーブにある「広果連ダンボール工場」については特に変わりは無いようであった。

 大井の国道を走っていると遥か彼方の西保育所跡辺りに土煙が立ち昇っており、黄色い重機(油圧ショベル)が見えていた。昨年1月頃だったか、西保育所跡近くの水道工事を解体と勘違いしたことを思い出し、もしかしたら今度は本当に解体されているでは?とその現場辺りまで訪れてみた。(2023/02/06撮影)

 やはり・・・西保育所跡が解体中であった。
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 工事名は「旧竹原西保育所解体工事」、工期は3月末となっていた。
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 西隣にもメガソーラー、天池と賀茂川に挟まれた田畑跡は徐々にメガソーラーで埋まりつつある。
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 背面側から。
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 私が竹原西保育所の存在を知ったのは2009年であった。現在も施設がそのまま残されてた市立保育所跡としては大井保育所があるが庭に草が生えた廃墟となっている。なお、市立保育所としては東野保育所のみだが2024年3月末で閉所となるようだ。

 本日は各地で「神明さん」が催されていたようだ。細めな散策を怠ったので分からなかったのだが、上市公園近隣では、隣りにある旧西幼稚園の楠通自治会や中通小学校でも同日に催されたようで、午前中には誘いの宣伝車が走っていた。(新開の「しまむら」裏にある榎町公園では「榎町自治会 神明まつり」の幟が街路に並んでいたが、同日だったのか次週の開催なかは未確認)

 上市公園(古庭公園)での10時からの神事は、遅い朝食となったので行けずじまい。午後1時からの「囃子と焼き」は参加することができた。(2023/02/05撮影)

 これまで連日の寒い曇天が嘘のように暖かい快晴となった。公園横の敷地では寄付者への「引換券」(トイレットペーパー12ロールが貰えた)や「ぜんざい」などが振舞われていた。
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 上市自治区の「神明さん」はこの辺りでは珍しい「女神明」だと開催関係者から聞けたのだが、「男神明」との見分け方についてはよく分からないとのこと。

 塔の頂上には丸扇子と紅白の吹き流しが飾られている。
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 中部には注連飾りと蜜柑。
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 下部にはミニチュアの「神明さん」が挿し込まれていた。竹で組んだ脚底には曳きやすいようにタイヤの靴?が履かせてあった。
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 「神明さん」と一緒に御焚き上げをしてもらう正月飾りや期限切れの御札なとが集められていた。
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 午後1時過ぎに「神明さん」を曳くロープが取り付けられ、公園に集まった子供たちが曳き手として呼ばれた。公園内の北隅から南隅までを太鼓にあわせて「竹原小唄」が唄われ、小刻みに3往復曳くのが上市自治会の正規のスタイルのようだ。
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 一度目の曳きまわしが終ると子供たちへお菓子が配られた。
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 そして午後1時半頃、いよいよ点火。
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 公園近隣への延焼を防ぐためであろうか、燃え上がった直後に倒された。
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 材料の残りを含めて全て灰になるまで燃やされる。時折り轟く竹の破裂音の凄まじさ。
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 自宅から持ってきた紅白餅を金網に載せて・・・
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 無病息災の餅として焼く。
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 午後3時前、「神明さん」の行事が無事終った。西幼稚園跡の楠通自治会のほうが点火が早かったようで、曳きまわしている最中に竹が燃える煙や爆発音が聞こえていた。
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 昼食抜きで参加したので胃袋には「ぜんざい」と「無病息災の餅」だけ。腹の足しにとそのまま歩いて根古屋で台湾スイーツを頂き、帰宅後は月始めの日曜日がポイント10倍デーとなるジュンテンドーでの買い物。竹原で行われる伝統的な真冬の行事へ2年ぶり(前回は縮小版)に参加できた充実の1日であった。

 明日は楠通自治会上市自治会の「神明祭」が行われる。神事は上市が午前10時から楠通は午後1時からで、はやす(=もやす)のは上市が午後1時から楠通が午後2時頃からの予定である。どちらの「組み上げ」も先月29日であったが、上市自治会の完成写真は夕刻に撮ったのできれいに写っておらず掲載が遅くなってしまった。(結局、撮り直しは都合つかず)

 「神明さん」が上市公園に立てられたのは今週の日曜日(2023/01/29撮影)
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 神事までは公園の隅に立てられており、「はやす」直前に多人数で公園の真ん中へ縄で曳く。
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 南食料品店跡の消火栓に貼られていた「お知らせ」。
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 「神明さん」には「男神明」と「女神明」があることを何かの資料で知ったのだが、実際どう違うのかが未だに分からないままである。
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 上市と楠通を比較してみると頂点の扇(丸/円弧)、吹き流し色(赤白/黒白)が異なっている。榎町自治会の「神明さん」開催は未確認であるが、昨年の榎町公園にて開催された「神明さん」はペアになっていた。

 明日の上市と楠通の「神明さん」、どちらも神事と「はやし」を外野レベルで見物したいのだが、前回は片方を後片付けしなから無病息災の餅を焼いている間に、もう一方は既に灰の山になって終わっていた。

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