安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

2023年11月

 今週末にはバンブー総合公園の紅葉が見頃になりそうなのだが、土日に有料イベントが開催されて駐車場への出入りが規制されそうなため、少し早いが勤労感謝の日の午後に訪れてみた。既に15時をまわっており、モミジの樹が並ぶ池の周りは紅葉が映える陽当たり時間帯を過ぎてしまっていた。知り合いのプロ写真家から昨日うけたアドバイスでは、紅葉は葉を太陽光に透かせるか夜のライトアップで撮らないと映えない写真になるのでプロでも案外難しいとのこと。また、撮影対象を欲張らず背景をぼかさないと紅葉が主役にならないそうだ。

 既に遅し・・・陽当たり不良の時間帯に訪れて「見た目のままの捻りの無い写真」ばかりが撮れてしまっていた。まぁ、背景が何処か分からない写真ばかりでは「竹原アルバム」には使えないので良しとしよう。(2023/11/23撮影)

 これがベストショット。紅葉と池と山と人物の全部入り。野外ステージも右端に写り込んでいた。
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 このステージを紅葉と一緒に撮れれば良いのだが池からは遠すぎる。
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 先週下見に訪れた際は未だ半分程度が緑色であったが、やっと見頃になったようだ。陽の当らない池の周りを歩き回って適当に撮った写真の中から良さそうなものを選んで以下に掲載。ほぼ肉眼で観た景観に近い非芸術的な写真である。
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 池の水はポンプ設備で循環されている。こんな場面にGIFアニメが使えそうだ。
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 何度も竹原を訪れている人たちから「竹原のあの寂けさが好き。まるで時がゆっくりと流れているような不思議な感覚がいい。」とよく声を聞くのだが、私も年に数回帰省していた頃はそう感じていた。・・・だが、この数年間に市内の散策を何度もしていると心配なくらい観光客が疎らな時が何度もあり、大イベント以外の祝日などに大勢の観光客を目にすると逆に落ち着けるように変わってきている。この感覚の変化は帰郷者特有のものなのだろうか。
 その落ち着けた祝日が昨日の「勤労感謝の日」であった。今回は観光客で賑わう町並み保存地区の様子に敢えてカメラを向けてみた。(2023/11/23撮影)

 吉井邸付近で観光ガイドボランティアと思われる女性から説明を受けている団体観光客の様子。
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 初代郵便局や吉井邸の歴史について観光客に混じってこっそりと聴けた。
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 この日は少人数での若者グループも多数。路上から普明閣が撮れるベストポイントを案内して喜ばれた。
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 保存センター付近では家族連れが多数。別の団体客なのだろうか。
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 夫婦で散策する観光客も数組見掛けた。
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 本格的なカメラを持ち歩く人も数人いた。
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 「竹楽」も賑わっていた。
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 分単位で集合時間を気にされていたので団体ツアー客と思われる。
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 赤ちゃん連れの夫婦は珍しい。それも頼惟清旧宅の解説板を読んでいた。
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 真昼のこの賑わいは「竹まつり」以来だろうか。
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 ちなみに平日の午後は大体こんな様子だろうか。(2023/11/07撮影)
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 暖かな「勤労感謝の日」の午後、自宅での昼食(たぶん冷凍ピザだろう)はせずに、先日から気になっていた町並み保存地区の「竹すずめ」をひとりで訪れてみた。目的は「TS COFFEE」の「TS」の意味を知るのと、NHKの旅番組で火野正平氏もここで食べたピザを初めて食べてみたかったため。(2023/11/23撮影)
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 「凪待ちのエチエ」時に「竹すずめ」の店頭に置かれていた看板。
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 真っ黒なパネルに「TAKEHARA HIROSHIMA JAPAN TS COFFEE TM」と書かれていた。登録商標を意味する「TM」が振られていたことから喫茶店などでよく見掛ける珈琲メーカーのブランド名に見えたが、ネット検索してもそれらしきものは該当がない。・・・ということは「竹すずめ」→「Take Suzume」→「TS」なのだろか?どちらにしても商標登録されている名称である。
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 そして本日、「竹すずめ」の格子戸を開けてみた。
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 店内には観光客が10人程度、店内は予想していた以上に奥行きが広くて中庭まであった。和傘越しの赤い明かりが透ける格子窓そばの席を薦められたので着席。ランチできそうなメニューには「本日のパスタセット」と「ピッツアセット」(全5種)があった。ドリンク込みでのこの価格はかなりリーズナブルである。
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 注文したのは迷いなくピッツア(ビザ)の「餅とほり川 竹原醤油」に紅茶(ホット)。格子窓下に置かれていた「頼山陽(上・下)」と「竹原市竹原地区 伝統的建造物群保存地区見直し調査報告書(概要版)」を捲りながらピッツアセットを待ちわびた。ちなみに「頼山陽(上)」で「竹原」の名が初めて登場するのはP15であった。(斜め読みなので確信はない)

 「餅とほり川 竹原醤油」に紅茶(ホット)が運ばれて来た。
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 薄く切られた餅ときざみ海苔がトッピングされている。
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 薄めのカリカリ生地に載せられた餅がまるでチーズのように伸びる。
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 ほんのりと魚の風味が感じられる和風のピッツアなのだが、これは海苔の風味なのだろうか?それとも醤油の風味だろうか?不思議なアッサリ感で食が進んで初めての溶ける餅が徐々にズシリと腹へ効いてきた。この1枚で腹十分の満足感。
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 他のピッツアは次回からにして、今回はこれに決めて大正解であった。だがこの店、どうも既視感がある。かなり前の竹原帰省での「竹まつり」時に立ち寄った記憶。だか、その時は民芸品や小物の販売店で店舗奥に珈琲が飲める座席があったはず。そして店名は「竹雀」で「竹すずめ」ではなかった。
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 会計時に「TS」の意味を訊いてみた。「このTS、もしかして竹のTとすずめのSですか?」。ズバリその通りとのこと。そして今回気になった注文ピッツア名の「・・・竹原醤油」だが、たぶん「堀川醤油」のことであって「阿波村醸造所の竹原醤油」ではなさそう。念のため訊いてみたところ「お好み焼ほり川の堀川醤油」を意味していた。
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 貰ったチラシ?の裏を見ると店舗対面にある「竹の茶屋 いっぷく」横のテラス食事スペースも「竹すずめ」であったことが判明。
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 これまで、ここは「竹の茶屋 いっぷく」のつなぎスペースだと勘違いしていた。
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 さて、既視感を確認。

 この店舗は間違い無ければ元々は「手造りの店 竹とんぼ」。竹原格子窓のデザインを比較すると完全一致。1997年当時はNPO竹原ネットワークの佐渡さんの店で公式ホームページを立ち上げられたことをメールで連絡頂いた記録がある。(1997/12/30撮影)
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 そして2003年GWの竹原帰省時、店舗名が「竹雀」に変わっていた。「竹まつり」にてここを訪れて「竹トンボ」を買って抹茶と珈琲で休憩をした記録も旧HPで見つかった。(2003/05/03撮影)
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 シンボル的存在の赤い和傘はこの頃からなのだろうか。(2023/12/27撮影)
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店舗名の「竹雀」は陶芸家の今井政之氏が名付け親と聞いた記録も有るのだが、次回訪れる時には「竹雀」の長い歴史も色々と訊いてみたい。

-以上-

 「凪待ちのエチエ」(2日目)を散策中に「陶工房 風土」の看板猫「漱石」が二階の窓から来訪客を眺めているのを見つけた。暖かな陽射しの午後だったのでテレビ主演時の「ひとり瓦屋根滑り」が観られるか?とねばってみたが、残念・・・立ち止まる人が増え始めて注目を浴び過ぎたのが窓の奥へと引っ込んでしまった。
 今回は動画には撮れなかったので、連写で撮った写真でパラパラ漫画的な写真(GIFアニメ)を2枚作成してみた。(2023/11/19撮影)
 
 これが1枚目。
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 2枚目はアップ。
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※本ブログ・サービスでは1枚が5メガ以上の写真は使えないので10枚程度の短いパラパラ写真となった。

 窓から覗いていた「漱石」はここ。
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 テレビ出演してから観光課長を兼務。
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 更に「礎石」が出演時の動画のQRコード(NHK World 英語版オンデマンド)も掲示されていた。
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 半年くらい前に店主と「二階の土壁の猫に見えるシミ」について話をしたのだが、その際に「漱石」を撫でさせてもらえた。「漱石」はシャイなので大勢の人は苦手とのことで、NHK撮影時も大勢のクルーがいて岩合さんでも難儀したらしい。あの「ひとり瓦屋根滑り」が観られるチャンスは来春だろうか?

 なお「漱石」(そうせき)は店主からは「そうちゃん」と呼ばれている。たが、「漱石」を知る地元民からは間違えているのか?それとも言い難くて敢えてなのか「漱助?」(そうすけ)と呼んでいる人が多い。

-以上-

 11月18日(土)と19日(日)、昨年秋に続いて2回目となる今年も『凪待ちのエチエ』が町並み保存地区で開催された。初日の午後はあまりの寒さで来訪者が屋内へ駆け込む程だったと聞いたが、2日目は打って変わって小春日和と言える穏かな暖かい1日であった。
 昨年と同様に、町並み保存地区における普段は非開放の古民家や重要建築物内が、大よそ30の「こだわりの店」のマルシェ・イベント店舗会場になった。今回は胡堂から掛町までの軽い散策だったので、普段の町並みとは違った雰囲気が感じられる程度の写真のみを掲載。(2023/11/19撮影)

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 「憧憬の広場」はフードエリア。
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 吉井邸内はアフリカのアンチーク店。
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 普明閣は普段のまま。今回は吉井邸の防火用水横から眺めただけ。
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 「茶寮一会」での店のグルテンフリー菓子は売り切れていた。
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 暖簾は「凪待ちのエチエ」の特別仕様だった。
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 松阪邸の庭ではカレー、焼菓子やチョコレート店。普明閣を眺めながらテーブルで食事ができる。
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 ここ「筍彩竹楽」は、レンタルキッチン&ルームとしても利用できる古民家になるようだ。
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 竹鶴酒造周辺、車両誘導員はいるがイベントエリア内の道路は通行止ではない。
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 「ぎゃらり梅谷」が営業中。
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 「風土」の二階窓から看板猫の「漱石」が来訪客を覗いていた。
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 笠井邸は「憧憬の路」から続いているアート展示。
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 森川邸も無料公開。昨年同様に座敷がショップになっている。
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 酔景の小庭がイベント本部。昨年はスタンプラリーのコンプリートで粗品?が貰えた。
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 散策はここまで。
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 この「凪待ちのエチエ」と言うイベント名称の由来についてネットで調べてみたところ、出展者のここ(Instagram)ここ(昨年)に詳しく解説されていた。

-以上-

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