安芸の小京都 竹原アルバム

このブログは私の故郷竹原のディーブな散策アーカイブです。 1996年から続けていた旧ホームページをブログとして継続中。 (ご注意:観光向けではありません)

2024年06月

 明神大橋を渡る際に竹原港へ慎重に接岸している見慣れない中型船舶を目撃。(2024/06/25撮影)
#01

 大潮の引き潮だったのか、普段は見られない海底の石積みを眺めていると、どこからか「あと10m・・・5m・・・」と拡声器の声が聞こえた。声が聞こえてくる方向に真っ白い船舶が座礁を回避しながらなのか、超スローで接岸をしている最中であった。
#02

 船舶の名称は「豊潮丸(TOYOSIO MARU)」だった。
#03

 最初は海上保安庁の監視船の類に見えたが・・・
#04

 広島大学生物生産学部の船舶で、的場カーブにある水産試験場に陸揚げされている小型船舶とは明らかにサイズが違っていた。
#05

 見覚えのある慣れ親しんだ広島大学の学章が取り付けられていた。
#06

 
 竹原港灯台下からも撮影。
#07


 「豊潮丸」の正式名称は「広島大学 生物生産学部 附属練習船 豊潮丸」で目撃したのは4代目の船舶であった。竹原市への寄港目的は広島大学水産実験所の見学または共同研究の一環であろうか。それとも本日はハチ岩まで歩いて渡れた「ハチの干潟」の海底泥や水生生物などの調査だったのだろうか。

-以上-

 昨日書いた記事「頼惟清旧宅の座敷に座る」だが、竹原で発行された書籍では「頼惟清」の読みがどちらだったのかを調べたくなって倉庫から探し出してみた。

 数分間で見付けられたのが以下の2冊。
#01

 1冊目は『古き町並 安芸の小京都 たけはら』(発行:平成8年(1996年)/ブレーン企画/800円)で、2004年のGW帰省時に掛町の「はこにわ本舗」(現在、いちかわ菓子舗)で買った竹原のガイド本である。 発行年も古く最後の一冊ということで安くしてくれた。 ちなみに「株式会社ブレーン企画」は大広苑と古庭橋西詰の中間辺りにあった会社で、その建物は元は1980年頃に建てられたモダンな切妻屋根の喫茶店「コーヒー合歓の木(ねむのき)」でのちに「喫茶 珈琲倶楽部」のような店名に変わったと記憶している。その後、閉店となった空店舗が「ブレーン企画」となり、現在ここは再び喫茶店「茶房きまぐれ」となっている。

 「株式会社ブレーン企画」(1999年1月頃の撮影)
#02

 その後、再び空き店舗となる。(2004年8月頃に撮影)
#03


 発行所へ話が逸れたが、その書籍『古き町並 安芸の小京都 たけはら』であるが、著作物のため内容については目次程度に留める。
  1. ガイドマップ町並・・・P1
  2. 頼山陽先生銅像・頼山陽系図(生誕200年記念建立)・・・P3★
  3. 地蔵堂(枕元に立ったお地蔵さん)・・・P5
  4. 長生寺(小早川隆景建立)・・・P6
  5. 竹鶴邸(竹鶴政孝の生家)・・・P7
  6. 松阪邸(てり・むくりの唐破風屋根)・・・P8
  7. 岩本邸(高楼は高橋石霞の書籍)・・・P9
  8. 普明閣(「時かけ」「火曜サスペンス」他ロケ)・・・P10
  9. 西方寺(道工彦文の歌碑)・・・P11
  10. 上吉井邸(初代郵便局取扱所)・・・P12
  11. 吉井邸(浅野藩主が訪れた竹原最古の建物)・・・P13
  12. 町並保存センター(国土庁の伝建地区に指定されて建設)・・・P14
  13. 歴史民俗資料館・たけはら美術館(書院図書館跡)・・・P15
  14. 頼惟清旧宅(県史跡、頼一門発祥の地)・・・P17▲
  15. 城原邸・胡堂・酒造用井戸・・・P18
  16. 修景広場(一息つける憩いの場)・・・P19
  17. 照蓮寺(竹原小早川氏代々の小弟学問所)・・・P20
  18. 春風館(山陽の叔父、頼春風の家)・・・P21
  19. 復古館(幕末から明治にかけて酒造業を営む)・・・P22
  20. 大瀬邸(吉井邸に類似)・・・P23
  21. 亀田邸(二階に横格子の武者窓)・・・P24
  22. 住吉神社(創建初の拝殿建設)・・・P25
  23. 本川湊(塩買船の出入り、山陽が舟遊び)・・・P26
  24. 礒の宮神社(竹原の氏神さん)・・・P27
  25. 郷賢祠・豊山窯(市史跡、今井政之展示館)・・・P28
  26. グルメ・・・P29
    メゾン、将軍、にこにこ、がんこ寿司、喜樂軒、長太、両国、王将、纏、一冨士
  27. 竹原市の行事・・・P31
    たけはら夏まつり、住吉まつり、たけはら竹まつり、忠海祇園まつり
 以上のページにて「頼惟清」の名が記載された文章を以下に抜粋。
 マーク:祖父、惟清(これすが)の希望で、久(ひさ)太郎と名付けています。
 マーク:頼惟清(らいこれすが)邸、竹原は頼家発祥の地で頼山陽の祖父である惟清(これすが)4代目が、ここで紺屋を営んでいた。

 よって、2通りある理由と分かれた時期は不明だが「これすが」の読みが竹原地区内における発行書籍にも存在していたことは分かった。

*******
 2冊目の『賴山陽』(発行:2000年/竹原賴山陽顕彰会/500円)については、斜め読みだが主要人物については余程の難読名でない限り、これを買う人は読めて当然の如くルビが振られていなかった。よって「惟清」の読みは特定できず。この冊子を買ったのは2004年GW帰省時の竹原駅構内KIOSKだったと思う。

-以上-

 頼惟清旧宅の座敷へ今月飾られた生け花の観賞と、梅雨入り間近の暑い日に涼しい惟清旧宅へ立ち寄ってみた時のエピソード。(2024/06/18撮影)
#16

 今月の生け花の鑑賞に加えて、今回訪れた目的は2年前の記事にも書いていた2つ。1つ目は「らい・これすが」だった「頼惟清」の読みがいつのまにか「らい・ただすが」へ変わっていたので、古くから旧宅内に設置されている自動音声ガイドがどちらの読みで語るかの再確認と、2つ目は「御自由にお座りください。」のパネルが置かれている座敷へ上がって座ってみる事。

 古くからあるこの解説板には「・・・諱(いみな)を惟清といい晩年には享翁と号した。」と書かれており、「惟清」にルビは振られていなかった。ちなみに頼惟清旧宅を県史跡に指定した広島県教育委員会の公式サイトの解説では「惟清(これすが)は名を又十郎といい・・・」と書かれおり、「ひろしま文化大百科」でも「頼惟清旧宅(らいこれすがきゅうたく)」で、更に「頼山陽ネットワーク」の公式サイトでも「頼山陽の祖父・頼惟清(これすが)の旧宅」と書かれていた。
#15

 では肝心の自動音声ガイドではどうだろう。出入口のボタンを押してみた。
#13

 音声は聞き覚えのある普明閣に設置されていた古いテープのアナウンスと同じような気がする。最後まで解説を聴いてみると全て「ただすが」と語られていた。
#12

 結果としては、竹原市による公式資料については全て「ただすが」で統一されている(いた)ように思える。

 続いては「御自由にお座りください。」で複数ある座敷の中で座れるのはここだけ。(黄矢印)
#14

#02
#03
 この奥に有る部屋で、分かり易いよう座布団まで用意されている。 
#04

 さすがに手前の座敷から靴を脱いで奥へ上がるには気が引けるので・・・中庭の脇口が上がってみた。
#05

 間近で観る1行書「生涯一片青山」(しょうがいいっぺんのせいざん)の額。これは頼山陽の直筆の書ではなく複製に違いないが、レプリカではなく他者による写しの書なのだろうか。本物の書の写真が見つからず。
#08

 そして別の額には・・・
#06

 頼山陽9歳作の「朝日山」が彫られた木製レリーフであった。
#07

 それでは遠慮なく・・・座布団に座ってみる。
#09

 真帳面には向いの部屋に飾られた池坊の生け花。
#10

 せっかく涼みに座ったのに1秒たりとも落ち着けず・・・退散。
#11


-以上-

 「道の駅たけはら」の入口に「余市✕竹原フェア開催中 余市でしか手に入らない産品が勢揃い」のチラシが貼られていたので、先ずは2階へ上がってみたのだが、それらしきコーナーは見付からず。そして1階の売店内も何度も回ってみたが見当たらず。仕方なくトイレ前に置かれていた余市商工会議所の通販パンフ冊子を持ち帰ったのだが、1階の売店をさまよっていた際に「吉名産」シールが貼られたじゃがいも(品種は出島)も1袋買って帰った。(2024/06/18購入)
#01

 今年は吉名産と安芸津産をスーパーや八百屋で買って味比べしてみる予定だが、先ずは試しに少量を「道の駅」で買ってみて「じゃがバター」ではなく「じゃがマーガリン」を作ってみた。大きなじゃがいもに包丁を入れて隙間へマーガリンを詰める。ラップで包んで皿に入れて電子レンジで5分(500W)蒸して出来上がり。
#02

 職場の同僚から貰った賞味期限切れの缶ビールと一緒に食べてみた。本来ならバターにすべきだが、あいにく我が家にはマーガリンしかなかった。それでも皮が薄くてホクホクで食べ応えのある「じゃがマーガリン」は、「おかわり」が欲しくなるほどの「ビールのお友」になってくれた。(2024/06/22撮影)
#03

 期限切れの缶ビールと「じゃがマーガリン」で、これからの数日間、蒸した「まるきっちゃん」とマーガリンの香りが漂うオーディオ部屋で動画鑑賞ができそうだ。
#04


-以上-

 Cafe Like a trip で開催された「田岡隷山 演奏と対談」にて知った「竹すずめ」での田岡隷山氏による同演奏会の開催。翌日の月曜夜に「竹すずめ」の Instagram を確認すると「チケットのこりあとわずか」と書かれており、その翌朝10時半に店内でチケットを2枚購入できた。(2024/06/18撮影)

 その午後の「竹すずめ」での食事後に頂いたポスター「町並み夕涼み 津軽三味線演奏会」(A3サイズ)がこれ。中通郵便局のフリー掲示板へ貼ろうと訪れてみたら既に掲示済みであったので、人通りの少ない自宅外壁へ貼るよりは・・・とこのブログへの掲示とした。(2024/06/18入手)
#00

 同ポスターは「竹すずめ」の格子窓にも貼られていた。
#02
#03

 演奏会の会場は「竹すずめ」向いの納屋?と駐車場。チケット購入時に収容可能人数は聞いていなかったが、その翌日の今週水曜日には同氏によるリハーサルも行なわれたとのこと。
#01

 野外での演奏会なので予約席が取れなくても近くの路上からも津軽三味線の生の音色は聴けるであろう。観覧チケットはドリンク引き換え券も兼ねており、ジュースやコーヒーなどに加えてアルコール系も提供できるそうだ。

-以上-

↑このページのトップヘ