今年の夏に紹介した「三度霧」の伝承は一度目の宵の口の霧であったが、二度目の夜中の霧は未だとして、三度目の明け方の霧らしき気象現象を撮ることができた。前日の一度目とその夜中の二度目を確認していないので、これが「三度霧」である確証は無いが、今回は「賀茂川に沿って河口へと棚引く霧」という年に数度程度しか観られない幻想的な景観であった。(2023/12/06撮影)

 前日は一日中冷たい雨、時刻は晴天の朝7時過ぎ。東野町辺りから賀茂川に沿って濃霧が流れていた。
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 北から南へと霧が移動しているのが分かる程に流れが速かった。
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 霧は賀茂川の成井地区から来須地区を経て、馬場病院がある大井の山の隙間を跨いで天池方面へと棚引いていた。
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 本渡橋から。この日は田ノ浦から小梨町への山道も濃霧で視界不良だったとのこと。
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 大井の谷を抜けて下ってきた霧が国道185号を跨いて天池上に漂っていた。
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 宿根の伝承に書かれていた「朝日山まで、海原にあこがれて見に来たというおとぎ話は有名」に登場する「奥の竹林寺の小野篁(おののたかむら)についてネットで調べてみたところ小野小町の父との事。しかし「三度霧」については「・・・おとぎ話は有名」にもかかわらず該当する情報は皆無。小野篁と朝日山の関係については多々見つかるも、その朝日山は京都府宇治市にある朝日山であった。他には竹原山岳会による小野篁の生誕地である入野町の篁山への登山レポートぐらいしかない。

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