昨年末から今年の3月末まで行われていた森川邸の修理工事(正式名:竹原市指定文化財 旧森川家住宅離れ座敷保存修理工事(第1期))だが、現在は続く第2期の工事が行われている。先月頃から離れ座敷側の白いフェンスが撤去されて工事の様子が見えており、奥座敷の床下と礎の間に多数のジャッキが取り付けられていた。これは遠い昔に竹原の何処かの家屋で視た光景。家屋を解体することなく別な場所へ平行移動させる「曳家(ひきや)」の準備施工である。(2024/07/23,25撮影)

 そして「住吉祭」が終った今週始め、森川邸の路地を通っていたら違和感。
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 円山医院との道路の幅員が妙に狭く感じた。
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 これまでフェンス奥に建っていた離れ座敷が路肩まで迫り出していた。
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 路上から見える中の様子は、元々、離れ座敷が建っていた礎のみ。
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 やはり「曳家」であった。離れ座敷はここに建っていた。家屋全体が斜め横へスライドされていた。
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 農協側からも再確認。
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 塀と溝が有った位置を越えて路面脇まで迫り出している。
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 本日は「幅員減少」の看板が取り付けられていた。
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 離れ座敷の全体写真は探し出せなかったが、修理工事で撤去された塀と溝があった時の写真と比べて欲しい。(2019/10/20撮影)
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 迫り出した離れ座敷の家屋は、礎の修理を終えた後に元の場所へ曳き戻されるであろう。

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