2019.11.27
火曜サスペンス劇場「安芸奥の細道殺人事件」をご存じだろうか?
このタイトルだけだと竹原にゆかりがあるテレビ番組には見えないが、なかなか見応えのある竹原成分が濃いミステリードラマだ。テレビ東京の小京都サスペンス「 かぐや姫伝説殺人事件」と同様に日本テレビ制作の火曜サスペンス劇場でも「小京都ミステリー・シリーズ」があり、竹原が「安芸の小京都」として事件の舞台となる。初回放送は1993年で、旅行雑誌のフリーライダー(片平なぎさ)とカメラマン(船越英一郎)が「小京都の女たち」という企画で日本各地の小京都を取材するのだが、なぜか毎回殺人事件に巻き込まれ取材そっちのけで見事に事件を解決してしまう痛快コミカルストーリー。竹原はシリーズ内の第10作目であり、町並み保存地区を中心に殺人事件が展開する。あらすじはかなり省くが登場場所を順番に挙げてみる。
【以下、ネタバレ注意】
1.火曜サスペンス劇場オープニング(唄:中村彩花)
・全体のヒックアップ
2.タイトル「小京都ミステリー 安芸奥の細道殺人事件」
・原爆ドームと尾道の千光寺からの海
地図:広島と尾道の中間にあるのが「安芸の小京都 竹原」
朝日山からの竹原港、小吹の竹林、
春風館の竹原絵屏風、松阪邸、
西方寺山門枠からの石段と堀川醤油
で今回のタイトル「安芸奥の細道殺人事件」が出る。
3.東京にてふたりは
今回竹原支部で開催される吟行大会の出場者に
最年少で選ばれた女子高校生の取材を依頼され竹原へ向かう。
4.かぐや姫号で竹原駅へ到着
5.旧村上邸(現「竹楽」)を曲がり竹の茶屋いっぷくを訪問
旧村上邸付近は未だ路面に石畳が無い。
竹の茶屋いっぷくの主人(父)の娘が今回の取材対象。
訪問時、父が電話相手に怒って娘と一緒に店から駆け出す。
片平と船越のふたりは父と娘を追いかける。
5.町並み保存センター2階(萌え木広島支部)
6.娘とふたりは西方寺石段から普明閣と寺の本堂前へ
ここで娘への取材をしながら事情を聞く。
7.宿泊はホテル賀茂川荘(送迎バス)
8.翌日、吟行取材で大崎上島へ(第五さんよう)
ふたりは娘の父が乗船するのを見かける。
ここで殺人事件に遭遇して警察を呼ぶが疑われる。
9.ふたりはいっぷくへに戻るが父は不在
警察が事情聴取で訪れるが父が出頭したらしく帰署。
10.竹原警察署(現「道の駅たけはら」)
11.町並み保存センターで吟行大会の打合せ
12.竹原警察署で娘が父に面会
13.ふたりがいっぷくで娘と相談
14.賀茂川荘と的場突堤でふたりが事件分析
15.再び大崎上島へ事件取材
16.広島のにしき堂へ父と離婚した母親を訪ねる
17.ふたりと娘はいっぷくで母を待つ
18.竹原警察署で母と面会
19.賀茂川荘に戻って事件分析
20.松阪邸~普明閣付近での吟行大会の吟行を取材
21.小吹の竹林でも取材(葡萄園は神田かも)
ふたりが食べた竹原ピオーネが事件解決のきっかけとなる
22.船越が確信を得るため大崎上島へ
23.賀茂川荘に戻って真犯人を確信する
24.竹原警察署で娘が父に面会
25.萌木会吟行大会(東野町の長善全寺?)
ここで片平と船越は真犯人へ罠を仕掛けてみる
待ち構えていた警察が真犯人へ逮捕状
26.ふたりはいっぷくで釈放された父と話す
そこへ娘が母を連れてきて復縁
26.岩本邸前でふたりへ娘が御礼
27.朝日山から竹原町の眺望(なぜか三井の煙突が低い?)
ここでエンドロールか始まる
竹原市の皆さん
竹原川柳会
大崎上島のみなさん
明神へパンして撮影協力
竹原市
竹原観光協会
芸陽バス株式会社
山陽商船株式会社
湯坂温泉郷ホテル賀茂川荘
日照山 長善寺
にしき堂
以上、実に約85%が竹原で約10%が大崎上島なのである。
尚、小京都ミステリーは現在でも視聴するチャンスがある。有料衛星放送ANXミステリー・チャンネルなど帯(同一時間帯で毎日)か、一挙放送(数日間かけて1話から最終話まで連続)を待っていれば、竹原舞台のドラマが年に1,2度は重複含めて視聴できる。
さて、長いネタ振りとなってしまったが、このドラマの中心的舞台となった竹の茶屋いっぷくでドラマロケの証となる写真を紹介する。最近はどうなっているか確認していないが、店頭の商い中の看板横に片平なぎさと船越英一郎の写真が飾られていた。(註釈:秋無い=商い中)
#01-06:竹の茶屋いっぷく(2003/12/27撮影)
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