昨年の夏、竹原町から自転車で忠海を訪れた時は、大久野島への観光客が桟橋から100m程度の列を作っていたがコロナ禍のせいか閑散としていた。既に「うさぎ島」へのインバウンド来島ブームも下降の真っ只中なのか、シャトル船やフェリーの乗船時間帯外だったのかもしれないが・・。
 忠海港の西側突堤から桟橋付近を眺めると見慣れないモノトーン調の建物があるので駐車場へ車を停めて徒歩で桟橋まで訪れてみた。
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#00:忠海港(2020/06/23撮影)

 一度、国道まで通り過ぎてからじっくりと撮影した忠海港の変わり様を紹介しよう。レインボー食品工場前の国道からの入口の看板はこれまで通り。「うさぎ島」などの変更や追加看板などは無さそうだった。
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#01:忠海港入口(2020/06/23撮影)

 呉線踏切も特に変わりなし。忠海港のシンボル燈籠も昭和時代から健在である。
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#02-04:忠海港入口(2020/06/23撮影)

 燈籠を右に曲がると桟橋には誰一人いなかった。昨年の夏は外国人がかなり混ざった「長蛇の列」ができていた。船の時刻表を見ると訪れていた正午前後には出航する船は無かった。
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#05-07:忠海港の桟橋付近(2020/06/23撮影)

 無人だった乗船チケット売り場も建て替えられており、中には天ぷらなどの売り場も見える。マップ看板を見ると乗船待機駐車場と一般駐車場、それとこのチケット売り場がまとめて「みなとオアシスただのうみ」と名前が付けられており、なぜか「うさぎ島」の文字は皆無。たぶんブーム以前に造られたものであろう。
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#08:忠海港のマップ(2020/06/23撮影)

 チケット売り場の東側からの様子が激変。昔はここに何が有ったのか船を待つためのデッキシートだけの待合室だったような違ったような。突堤から見えたのがモノトーンの建物がここに新築されていたのである。まずは待機場に停められていたこのド派手な車なのだが、最初は「うさぎ島」の個人ギーク車に思われたが、車体のカラーリングと描かれたデザインが建物と同一。もしかしたら忠海駅までのVIP送迎車かもしれない。
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#09-11:送迎車?(2020/06/23撮影)

 訪れた時は昼間だったがシャトル船が停泊しているものの出航する様子なし。忠海港の突堤を訪れた目的は忠海港に出入りする船舶と二窓のカーブを走る呉線を撮るためだったが、1時間程度滞在していても船の出入りなしだった。
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#12:桟橋(2020/06/23撮影)

 そしてこれが新たにできた建物だ。名称は「うさぎの島への玄関口|忠海港」と思われる。建物内は「うさぎ島」をモチーフとした土産物やグッズが販売されており、乗船待合所を兼ねた喫茶コーナーのようなものもチラッと見えた。また、うさぎの写真を背景に記念撮影が行えるスポット。ここから国内外へ手紙が出せる赤ポスト?のようだが「うさぎの島恋文集箱」と書かれているし赤ホストではなくピンクと白のライン。回収時間表も無さそうである。そして端っこには「CAFE HOXTON」の出張店舗?もある。クレープ、ヒザやビールが買えるようだが、この時は扉が閉まっていた。
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#13-17:うさぎの島への玄関口(2020/06/23撮影)

 以上、ここが忠海とは思えないようなオシャレに激変していたのだが、詳細情報が分かる公式ホームページ「うさぎの島への玄関口|忠海港」が有ったので参照されるとよい。しかし、これまで私は「(大)久野島」がSNSで「モフモフ」ブームに火がついてから「うさぎ島」と呼ばれるようになったんだと思っていたのだが「うさぎ島」が正しいようである。